プリンセス&ガーディアン
福岡空港
福岡空港に到着した僕たちは飛行機から降りて預けた手荷物が回ってくるのを待っていた。
僕とアカネ先輩と池田さんは手荷物を回収している間、到着ロビーに人が来ていることに気が付いた。
「おかしいわねえ。私たちが利用する航空機の便はどこにも漏れてないはずだけど。」
「噂になってたんですかね。」
「有名人の辛いところやな。」
そうアカネ先輩は言ってはいたが、かなり嬉しそうだ。
僕たちが自分の手荷物を持ってロビーに出ると、
「ようこそ、ユイ姫」
と言う横断幕を掲げた一団がいる。
よく見ると全員がLRO転生者だった。
僕はまだ一回もあったことが無かったが、アルカニスタの小さな姿も何人か見える。
「お、腹黒さんも何人かおるなあ」
「凄い情報網ですね。」
その中から綺麗に整列した一団が僕らの前に進み出てくる。
池田さんがちょっと身構えるが、先頭の人族の男が跪くと緊張を解いた。
先頭の見覚えのある男が気障なセリフを言った。
「お久しぶりです。姫にお会いできて光栄です。」
「こちらこそ。また会えて嬉しいです。ガルムさん。
面を上げてください。」
そう言うとガルムさんが立つ。
特徴的な黒髪に銀眼の男だった。
この目を選ぶ人はあまりなく、間違いなくガルムさんだった。
ガルムさんは「銀翼の剣」と言うかなり大きいクランのリーダーだった人で、例の「姫プレイ」で何度も一緒になった。
「銀翼の剣」の他「銀翼の盾」や「銀翼の斧」など複数のクランを束ねている。
それぞれ独立したクランと言うことになっているが実質統率しているのはガルムさんだった。
ガルムさんが率いているクランは「銀翼系」と言われており、ゲーム内では銀翼系の協力がなければレイドの討伐隊は組めないと言われているほどだった。
銀翼系のクランは全員で500名を超す大所帯だった。
ほぼガルムさんの統率力で持っているような状態だった。
「ガルムさんは福岡にお住まいだったのですね。」
「いいえ、私は大阪在住です。姫がこちらに来られると知って、是非一度会いたいとここまで来てしまいました。
後ろの彼らは[銀翼系]の福岡在住者とその他今回の送迎に賛同してくたれた地元のLRO転生者です。」
「姫、アカネちゃん。ようこそ、福岡に」
「姫、こないだのゴブリン事件は助かったで、ありがとな」
「私もー」
「俺もー」
後ろのLRO転生者たちから、口々に声が上がる。
「少し大げさすぎるかなと思ったんですが、姫と再会できた感謝の気持ちです。」
そうして銀翼系のクランの人たちは7人2列になってガルムさんの後ろに並んだ。
「全員、気を付け」
ザッ
14人の隊員たちが、鞘に入った剣を切っ先を下にして胸の前に掲げた状態から、直立不動になった。
「2列縦隊」
そう言うと僕とアカネ先輩と池田さんの両サイドに7人ずつの隊員が並ぶ。
「タクシーを使われますか?駐車場ですか?乗り場までお送りします。」
僕は池田さんの方を見ると、池田さんがこくりと頷いた。
そうして、僕たちは銀翼系の団員たちにガードされながら駐車場に向かう。
回りに付いているSPたちが慌てて出てこようとしていたが、池田さんが問題ないと手でゼスチャーしている。
僕は空港で待機してくれていた車に乗るときに出迎えてくれた人たちにお礼を言う
「みなさん。ありがとうございます。また会場でお会いしましょう。」
駐車場で車に乗り込むときに、僕は出迎えてくれた人たちにお礼を言って用意されていた黒塗りの車に乗り込む。
池田さんは車に乗る前にガルムさんと名刺交換していた。
書き溜めていた分が尽きたので、しばらくお休みさせていただきます。
再開は1か月程度かかると思います。
ご了承ください。




