閑話 第一章の裏側
感想で触れる人が多いので一応解説しておきます。
このタイミングなのは第二章の最初が第一章の終わりも兼ねているからです。
物語のイメージを壊したくない人は見ない方がいいと思います。
と言うか読んだ後、見なければよかったと後悔すると思います。
少し空白を開けます。
主人公、ダンジョンからポーションを持ち帰る。
乾を通じて製薬会社連合にポーションが渡る。
出川常務の情報網に製薬会社連合にポーションが渡った事実が引っかかる。
父親を通じてM物産出川常務にポーションが渡る。
出川常務、M物産一社では製薬会社連合に対抗できないため、M商事とI商事に近藤総理を失脚させる話を持ち掛ける。(狸連合結成)
ゴブリン事件発生、100人以上死亡。
狸連合、野党のフィクサー(未登場)にクエスト失敗=ダンジョン閉鎖を決めたのが近藤内閣(=製薬会社連合)であることをリーク。
与党の「野党とも通じている議員(証人喚問のヤジの人)」に倒閣の協力を取り付ける。
当然、近藤総理失脚後は良いポストを与える約束あり。
野党のフィクサー、やり過ぎないように野党に釘を刺す。(内諾済み)
野党のフィクサーは暴力的な労組のトップのような人物を想定していました。
この部分を書く気はありませんが、書いたとしてもこの人物をハッキリ書くつもりはないです。
ちなみに、狸連合はこの人物はヤバすぎるので2人くらい間に挟んで自分たちの正体がバレないように接触しています。
国会証人喚問。
「関係ない話をするな」=お前たちに内閣退陣の点数稼ぎさせたんだから、余計なことは言わず大人しく言うことを聞け
ヤジを飛ばしたのは上で説明した与党の議員で狸連合の手下です。
一部の野党の議員とも通じています。
近藤内閣退陣。
狸連合、斎藤総理を擁立するように働きかける。
(=次の総理は斎藤さんで内定している、テレビでやってるのは茶番)
彼らがそれを知っていたのはもちろん仕掛け人だから。
斎藤内閣誕生、狸連合、ダンジョンの利権を確保。
ユイ、キャンペーンガールへ。
近藤内閣退陣から斎藤内閣誕生までは厚生利権と経産省利権のせめぎ合いで、物語の中では経産省利権(狸連合)が勝利を収めています。
証人喚問からの流れはほとんどは出川常務他2名(狸連合)が仕掛けているマッチポンプです。
もちろん金もばらまいています。
金や暴力をちらつかせれば、所属している政党を平然と裏切り、味方を後ろから撃つ。
バレなければ何をやってもよいと考える。
最低の人間ですが、作中では政治家を与野党問わずそのように設定しています。(描いてはいない。)
この物語では政治とはイコール金であり、金が動かなければ政治は動かないという仕組みになっています。
私は政治には善とか悪とかはなく、勝ったものが正しく見えるだけと考えています。
あるのは正義ではなく利害と欲だけです。
しかし、主人公と一緒に上昇感覚を感じてほしいため、敢えてこうした汚い要素は伏せていました。
一応、作中のセリフからカンが良ければ気が付くようにはしてあったつもりです。
乾は近藤内閣下である種の特権が与えられていた微妙な立ち位置です。(=入り口を封鎖した自衛隊にポーションを渡した次の日に来たこと。主人公の父親の敵対勢力[製薬会社連合=近藤内閣]からの使者)
未知のダンジョン行政の危険を危惧した上司から権限とバーターで責任を押し付けられ、何かあったときに詰め腹を切らせるために使われていたため、二章の冒頭で出世コースから外れます。
(=重圧から解放されたような晴れやかな顔、私にはもう関係ない話)
こうした立ち位置の人が公務員にいるのかどうかはわかりませんが、このように使われる人は世間に存在すると思います。
当初の構想では乾は二章以降も出る予定でしたが、派閥が変わった後は担当も変更になるのが自然かと思い、第二章の冒頭で退場してもらいました。
どうしようもない状況で自分に出来るだけのことを精一杯した人と言う立ち位置です。
個人的には今の日本の社会は乾のように組織の中間や下の方にいて自分の権限の範囲内で出来るだけの努力を積み重ねる人達の献身で回っていると思っています。
作中ではゴブリン事件以降、乾は自分の行く末を半ば悟りながらも出来るだけの努力を続けます。
この部分を描かなかったのは青少年向けのライトノベルにおいて、ここまで汚い人間の裏側を見せる必要は無いと考えました。
物語の雰囲気にも合わないと思います。
読んでいかがでしたか?あまりよい気分にはならなかったと思います。
狸連合は一応主人公サイドですから、あまりエゲツ無いところを描写するのはいかがなものかと思っていました。
ここでも今後、使うか使わないかわからない設定もあって触れてない要素もあります。
製薬会社連合の三人のうちの一人はゴブリン事件の後、病院で不審死しています。
どうして死んだのかはご想像にお任せ。




