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姫君と新たなる挑戦

中島視点


拙者と飯田氏は実は姫の学校内でのガードを乾さんに頼まれているでござる。

報酬は定期代や緊急の場合はタクシーを使えるようにタクシーチケットも渡されているでござる。

実は姫と御子神先輩には校外ではそれとは知られないようにSPが付いているでござる。


今も一人の男子生徒に姫が告白されているでござるが、拙者は姫が連れていかれた場所が良く見える校舎の2階から見守っているでござる。


前から岡部氏がやってきた。


「あら、中島くんどうしたの・・・?」


「委員長殿でござるか?。姫が告白されているでござるよ。」

拙者は窓の外を指さす。


「あら、さすがねえ。中島君は止めないの?」


「姫は恐らく告白は受けないでござるし、姫が付き合うというなら別に止めないでござるよ。拙者は、心配性のお父さんではござらん」


「本当にー? 告白を受けてから後悔してもしらないよー」

委員長殿はジト目でこちらを見てくる。ちょっといたずらっぽい感じがする辺り、半分冗談なのでござろう。


「そうでござるなぁ。委員長殿も知っての通り、鈴木氏と飯田氏と拙者はLRO事件前はそう言ったことには無縁だったでござる。」


「3人とも真面目だったものね。ネットゲームしてるなんて知らなかったわ。」


「ハッキリ、陰キャだったって言っても構わないでござるよ。」

拙者は委員長殿の気の使いように苦笑する。


「現時点では、姫は告白されても少なくとも誰とも付き合うことは無いでござろうな。自分の変化と周りの変化を受け止めるだけで精いっぱいでござるよ。」


「国会で大人と対等に堂々と受け答えしていたから忘れがちでござるが姫も我々と同じ15才の高校生でござるよ。そんなに簡単に割り切って今の状況を受け入れられるほど大人ではないでござる。」


「そう・・・」

そう言った委員長殿の顔はどこか寂し気だったでござる。


どうやら、拙者の予想通り、姫は告白にゴメンナサイしたようでござる。

下に偶然を装って姫を迎えに行く。


「あら、もう行くの?」


「姫を迎えに行ってくるでござるよ。」

そうして拙者は委員長殿に背を向けた。




次の日の昼・・・。


いつも通り、御子神先輩たち3人を含めて、6人で昼食をとっている。


「男の時より女子にもてるってどういうこと・・・?」


「凄い人気でござったな。」


「実際姫はどんな男が好きなんや?」

御子神先輩がニマっといたずらっぽく笑って尋ねる。


「僕は・・・・今のところ男子と割り切って付き合うことはできないかなあ。ついこの間までは男子だったわけだし。」

僕の答えにクラスメイトがかなり注目しているのを感じる。じっと僕の答えに聞き耳を立てているように感じる。


「そう言う御子神先輩は?」


「ウちはやっぱりお金持ちやな。贅沢させてくれる包容力のあるイケメンがええな。」


「このでっかいワガママ猫を十分に食わせて、さらにいたずらにも目をつぶってくれる寛容な紳士などいるのか?」

岩田先輩が突っ込む。


「失礼な!。みんなこのアカネちゃんの魅力にメロメロやで。」


「そう言う奇特な男が見つかると良いな。お前のライフワークになるんじゃないか?」

先日の[にゃんにゃん遊撃隊]の名付けの件以降、岩田先輩の御子神先輩への評価は大暴落しているようだ。

ただ、それでも毎朝御子神先輩を迎えに行ってる当り、マメだし、仲間思いなんだろうなと思う。


「そう言えば、中島と飯田はどうなの?」


「僕もラブレターは幾つか貰ってるよ。」


「拙者もでござるな。」


「へぇ・・・2人ともモテるんだ。」


「モテるといっても姫ほどではないでござるよ。」


「拙者たちはついこの間までネットゲームにのめりこむ陰キャだつたでござるからな。あれからほんの僅かしか経ってないのに、どこを好きになったのかと考えると外見だけであろう。確かにそれも立派な理由でござるが、やはりそう簡単に割り切れないでござるよ。」


「そうだね。なかなか僕もすんなり割り切れないかな。」



国会の証人喚問に出てから、周囲からの僕らの評価はどんどん変わっている。

父さんから頼まれたキャンペーンガールの件もあるし、これから一体どうなっていくのだろう。



先のことを考えると僕は少し気が遠くなる。

この日、帰宅したあと、父さんから分厚い資料を渡された。

この日以降、僕はダンジョン庁所轄の様々なPR事業に出演することになった。


それは、また次の機会に話そうと思う。


第一章終了です。

1週間ほどお休みをいただいて、1/15から更新を再開いたします。


大量の誤字報告ありがとうございます。

1か所を除いて全部適用させていただきました。

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