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小春の決意におあつらえ向きかのように、披露宴のあと政宗が声をかけた。


「小春、家まで送るよ。」


「本当?ありがとう。」


引出物の入った紙袋を自然と持ってくれる政宗に、またしてもキュンと胸が高鳴る。


「政宗くん……あのっ……。」


「うん?」


意を決した小春が口を開きかけたちょうどそのとき、突然ぽんっと肩を叩かれビクッと肩が揺れた。振り向けば見知った顔が二人立っている。


「小春じゃん。久しぶり!」


「うわぁ、亜季ちゃん、それに隆也くんも!こんなところでどうしたの?」


「それはこっちのセリフだよー。」


小春の専門学校時代の同級生である亜季と隆也にバッタリ出会い、小春は驚きの声を上げた。


「私たち、今結婚式場巡りしてるんだよ。」


「何それ?神社巡りみたいなもの?」


「もー、ほんと小春は箱入りなんだから。」


「うん?」


「俺たち、結婚するんだよ。だから色々な式場を下見してるの。」


「えっ?!二人、付き合ってたの?」


亜季と隆也は顔を見合わせてクスクス笑う。


「ほんと小春ったら鈍感だなぁ。学生時代から付き合ってたんだけど知らなかった?」


「……知らなかった。」


ポカンとする小春に、亜季と隆也はますます苦笑する。


「そりゃ航成も苦労するよなー。」


「うん?何で航成くん?」


「何でって、そりゃ……。」

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