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予想外に思い詰めた顔をする優也が心配になり、政宗は声のトーンを落とす。


「小春に何かあるのか?」


優也は少し考えたのち、初めて政宗に小春の体のことを告げた。


「ずっと言ってなかったけど、小春はさ、先天性の心臓病なんだ。普通の生活ができる程度ではあるけど、それでも運動は禁止なんだよ。」


「……え?心臓病?」


政宗の脳裏に小春との思い出が浮かぶ。

いつも優也と一緒にいて、横でニコニコ笑っていて、小学生らしくたまに生意気を言う。優也と小春は六歳と少し年が離れているため、それで優也が甲斐甲斐しく面倒を見ているだけだと思っていた。


「全然気付かなかった。」


「そりゃ、な。見た目は普通だし。でも、いつ何がきっかけで発作が起きるとも限らない。もしかしたら長く生きられないかもしれないって言われたら、やっぱり心配になるだろ?」


確かに言われてみれば、優也と遊ぶときは常に小春が一緒にいたし、外で遊ぶことはなかった。もともとインドア派な政宗はそれを疑問に思うこともなかった。

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