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***心春23歳、政宗29歳***

優也が結婚することになった。相手の竹中実里は一般の会社でバリバリ働いているため、優也と結婚するからといって会社を辞めておにぎり屋を手伝う気はないようだった。


小春は内心ほっとした。

小さなおにぎり屋は、兄と二人、そして数名のパートさんで十分賄えている。実里がおにぎり屋を手伝うことがあるかもしれないが、今すぐに看板娘の座を奪われることはなさそうだ。それに、もしそうなってしまったら、小春の居場所がなくなりそうで少し怖かった。


「優也くん聞いたよ、結婚するんだって?」


「小春ちゃんは?いい人紹介するわよ。」


「いえいえ、私はまだいいですよー。」


「うちの息子どう?」


「かよちゃん、小春ちゃんだって彼氏いるわよ。」


「あらー。そうよねえ。ふふふ。」


「あー、あはは。」


常連さんたちがお祝いを口にしつつ、好き勝手なことを言って盛り上がる。優也と小春は愛想笑いをしながらその言葉をありがたく受け取っていた。

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