表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/120

5

小春と優也はそれぞれ部屋が与えられている。

だからそれぞれ過ごせばいいところを、過保護な優也は常に小春の側にいたがる。


小春の心臓に問題があるとわかったとき、もしかしたら長く生きられないかもしれないと聞いたからだ。今は問題なくても、いつ、小春の心臓が悲鳴を上げるかわからない。だから、小春の側にいられるうちは、なるべく一緒にいて見守ろう。何かあったら働く両親に代わって自分が助けなければ、という強い使命感からくるものだった。


小春も直接優也からその想いを聞いたわけではないが、ひしひしと伝わる愛情に、不満を口にしながらも大人しく従っていた。別にそれが嫌なことだと思ったことはなかった。


小春が大人しく宿題を持って優也の部屋で待っていると、優也が友達を連れて入ってきた。

彼は小春を見ると優しく笑いかける。


「お邪魔します。」


「……えっ、あっ、こんにちはっ。」


ぎこちなくどもった挨拶に、小春は恥ずかしさで体温が上がった気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ