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小春が駅前に着くと、待ち合わせの大時計の前にはすでに政宗が待っていた。


スラリとした身長も、長くて細い足も、立っているだけなのに優しい雰囲気を醸し出すその容姿も、すべてが小春をドキドキさせる。


「政宗くん、お待たせしました。」


「いや、付き合ってもらって悪い。」


「ううん。私もパンケーキ食べたかったし。」


二人並んで歩き出す。

触れそうで触れない距離に、小春はまたドキドキした。こうして政宗と並んで歩くのは久しぶりかもしれない。


この手を繋ぐことができたらいいのに……。


すぐ近くにあるのに触ることのできない政宗の手。かっこいい、大きな手。見上げれば政宗が微笑み返してくれる。そうすると小春の胸はきゅーんとなってますます政宗への想いが強くなるのだ。


(し、幸せで死にそうっ。)


今すぐにでも夏海に報告したくなるくらい、小春はキュンキュンと胸をときめかせていた。

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