表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/120

26

家族とは違う優しさを持つ政宗のことを、小春はずっと慕っていた。”兄の友達”から”好きな人”に変わったと自覚したときから、政宗を見るとドキドキがとまらない。


「あのさ、政宗くん。」


「なに?」


「手術、終わったらさ……また政宗くんに会いたい。」


かなり勇気をふりしぼって言ったのに、政宗はキョトンとした顔をしたあと小春に小指を差し出した。


「終わったらまた会いに来る。そのあとは受験勉強見てあげる。約束しようか。」


小春は自分の小指をそっと出した。政宗はそれを奪うように自分の小指を絡める。


ただ小指を絡めて指切りげんまんをしているだけなのに、小春の胸は張り裂けんばかりにドキドキと音を立てた。政宗に触れている。たったそれだけで顔が赤らんでいくようだ。

気を抜くと今にも“好き”だとこぼれ落ちてしまいそうなくらい、政宗のことが好きでたまらなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ