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「本当は、何?」


政宗は首を横に振る。


「いや、本当は小春が心細くしてるんじゃないかと思ってからかいに来た。」


「ええ~、何それ、ひどいっ!」


ぷくっと膨れてみせた小春だったが、内心押し寄せてくる感情を抑えるので精一杯だった。

本当は“頑張って”なんて言葉はいらない。何をどう頑張ったらいいかわからない。政宗の言う“心細い”が、今の小春にはぴったりの感情だった。


「手術終わったら何をしようか?」


「……受験勉強。」


「小春真面目すぎっ。」


政宗はぷはっと笑う。

からかいに来たと言いながらも柔らかく優しい笑みを浮かべる政宗に、小春は胸のときめきが止められないでいた。


「また政宗くんに勉強教えてもらいたい。」


「ん、いいよ。じゃあケーキでも持ってお邪魔しようかな。」


「ケーキ?やったー!」


両手をあげて無邪気に喜ぶ小春を見て、政宗はまた優しく笑った。

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