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逆さの月の恋  作者: Nesn


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11/20

第十一話〜夏目side〜

俺の初めてをあげる。


だけど、俺はあなたの初めてをもらうことはできない


そう何一つも…


____________________



ベッドの上__



(ベッドの上で裸で見つめ合う)


やばい…やばい…やばいぃぃぃ…!!


何これ、死ぬ?


夢?幻?


____________________



翌朝、自宅のベッドの上__



夏目「まぼろしぃぃぃ〜!」


朔「なんで寝起き一発目がIK○O?笑」


すぐ横で上裸の先輩が笑った。


夏目「え…現実?本当に?」


朔「へぇ…幻程度にしか感じなかったのか?俺も落ちぶれたもんだなー。それとも、お前が経験豊富なのか?」


思い出される妖艶な大人のキス

絡まる素肌…


夏目「すんごかった…です///」


朔「笑」


夏目「もう、やばくてやばくて…死んじゃいますよ///」


朔「まだこの程度で死なれたら困るんだけど…最後までしてないだろ?」


耳元に響く先輩の低くて甘すぎる声。


夏目「ひっ///」


朔「笑。お前本当、耳弱いな」


夏目「か、からかわないでくださいよ〜///」


朔「悪い、つい可愛くてな」


”ポンポン”

(夏目の頭を撫でる音)


ポンポンと頭を撫でる先輩の大きな手


何?何?甘い。甘くない?


あのツンツン先輩が…デレ過ぎる。


夏目「ぬ、沼過ぎるんですけどぉぉ〜!!」


朔「だから、なんでちょっとIK○Oなんだよ」


俺は幸せの絶頂にいた。


____________________



オフィス__



夏目「はぁ…♡」


数時間前の事を思い返していた。



***



(振り返り中)


朔「俺、出社前に一度家に帰るわ。着替えたいし」


夏目「あ…はい。あの…先輩…」


朔「何?」


夏目「俺達って…その…」


朔「…なんだよ?」


夏目「つ、つ、付き合ってるって事でいいんですか?」


朔「え?そうなの?」


夏目「えっ?!違うんですか?!」


朔「笑」


夏目「わ、笑い事じゃないですよー!俺はてっきり…」


”チュッ”


不意打ちに唇を奪われて硬直する。


朔「じゃあ、また後でな…彼氏さん?」


夏目「彼氏…」



***




夏目「はぁ…♡俺…昇天しちゃうかも…」


柏木「…天国に?」


夏目「わぁ?!か、柏木さん?!いつのまに?!」


急に背後から声が掛かり心臓が飛び跳ねる。


柏木「あはは。何度か名前呼んだんだけどね、気付いていないようだったから」


夏目「す、すいません」


柏木「その様子じゃ、石川さんと良い事があったみたいだね?」


夏目「あ…はい。その、おかげさまで///」


柏木「それは良かった。やっぱり夏目君は期待通りだね」


夏目「期待通り?」


柏木「ううん。こっちの話。これからも応援してるよ。ちゃんと石川さんの事ガッチリ捕まえててね?」


夏目「は、はい!」









朔「俺が何だってー?」


廊下の向こうから、神々しく←(フィルター掛かってる)現れる先輩。


夏目「せ、先輩!お、おはようございます///」


朔「ん…」


柏木「石川さん、おはよう!」


朔「ども」


柏木「それじゃ、僕はこれで」


夏目「はい!」


朔「……お前、あいつにどこまで話してんの?」


夏目「え?何をですか?」


朔「俺らの事だよ」


夏目「あー…その細かい事は特には。俺が先輩を好きとか、そういう事は知ってますけど。でも、柏木さん勘が良いから色々と勘付いてるとは思います」


朔「ふーん…」


夏目「だ、だめでしたか?」


朔「いや、別に。あいつも同性愛者らしいし、こっちに嫌悪感なんてねぇだろ」


夏目「ですね」


朔「んじゃ、これ」


デスクの上に大量の資料を積まれた。


”ドーン”

(机に書類が大量に置かれる音)


朔「週末までに全部処理しといて」


夏目「週末って、後3日じゃないですか?!」


朔「らしいな?…んじゃ、頼むぞ」


夏目「そ、そんなぁ〜!」


あれ?さっきまでの甘い先輩はどこいった?


やっぱりあれ幻?


全然いつものツンツン先輩なんですけど?


夏目「朔先輩、手伝ってくれたり…」


朔「無理。俺には俺の仕事あるから」


夏目「せめて、もう少し悩んで下さいよぉ〜!;;」


朔「あ、ちなみに俺…週末まで身体空かないから…」


夏目「え、じゃあ…一緒に過ごしたりとか…」


朔「無理だな」


夏目「そんな即答しなくても…」


ありさ「石川くーん、リモート始まりますよー!」


朔「うぃー。って事で頑張れよ」


夏目「う…」



____________________



帰宅時の道中__


夏目「やっぱり幻だったのかもしれない…」



















???「なにがー?」


振り返ると、あの時の綺麗なお兄さんがこちらに向かってニコニコと手を振っていた。


???「やほー」


夏目「あー!!!あの時のヒーロー!」


???「ぷっはは!ヒーロー!?いいね、嬉しいな」


夏目「いや、本当にヒーローでしたよ!先日は助かりました。あ、そうだ!お礼を…」


???「あーいいって!いいって!そう言うのは無しでいこう」


夏目「でも…」


???「お気持ちだけで充分」


夏目「そ、そうですか?」


???「ところで、何が幻なの?」


夏目「あ、聞こえちゃいましたか?」


???「独り言にしては大きかったからねー?」


夏目「いや…実は最近恋人が出来まして…」


???「おー!それは、おめでとー!(パチパチ)」


夏目「ありがとうございます///で、今朝は凄く甘くて幸せだったんですけど…その後に会社で会ったら凄く素っ気なくて…」


???「ふんふん」


夏目「しかも、週末まで忙しいくて会えないって一方的に告げられて…寂しいって思ってるのは俺だけなのかな?って…」


???「あー、なるほどね。恋愛あるあるだね」


夏目「あるあるなんでしょうか?お恥ずかしながら、恋愛経験0なもので…」


???「じゃあ、童貞…」


夏目「わぁぁぁ!!!」


???「ごめん、ごめんwまぁ…そうだな〜、アドバイスになるかどうかわからないけど」


夏目「はい…」


???「信じてあげればいいんじゃない?」


夏目「え?」


???「好きで不安になる気持ちはわかるけど、信じてあげなきゃ恋愛って終わっちゃうよ?」


夏目「そ…そうですね…」


???「じゃあ、ヒーローは新しい顔をもらいに行くね」


夏目「ア○パンマンなんだ(笑)」


???「そ、じゃあ、バイバイきーん」


夏目「いや、それは悪の方ですよ…って、あの!もし、よかったら…連絡先…」


???「あー駄目だよ?よく知りもしない人に直ぐに心を開いちゃ。騙されちゃうぞー?」


夏目「あ…はい」


???「偉いね。それじゃ、また縁があればどこかで」


”ポンポン”

(夏目の頭を撫でる音)


そう言って、お兄さんは俺の頭を少し撫でて去っていった。


(本当カッコイイ人だな…朔先輩とは違ったタイプだ…)


夏目「また、どこかで会えるといいな…」



____________________



金曜日のオフィス___



夏目「お、終わった〜!!」


全ての資料整理が終わり、そのままグッタリとデスクに項垂れる。


”ヒヤッ”


頬に冷たい感触が走り飛び起きた。


夏目「うわぁ?!」


朔「お疲れ」


オレンジジュースの紙パックを渡す先輩。


夏目「あ、ありがとうございます」


朔「全部終わったのか?」


夏目「はい!バッチリです」


朔「そか、んじゃ…もう仕事上がれる?」


夏目「はい。もうクタクタですぅ…」


朔「本当体力ねぇな…俺より若いんだから気張れよ」


夏目「無理ですよ〜。あれ?先輩も上がるんですか?」


朔「あぁ、ほら…行くぞ」


夏目「行く?どこに?」


朔「…俺の家」




夏目「ぅぅうえ?!先輩の家?!え、あの誰も入れないで有名な?!ひ、秘密の屋敷ですか?!」


朔「そんな某RPGゲームの裏ダンジョンみたいな言い方すんなよ」


夏目「だ、だって…そんな神聖な場所に俺なんかがお邪魔してもいいんですか?」


朔「いいんじゃね?恋人だし?」


夏目「こ…こ…恋人///」


朔「それにお前が言ったんだろ?覚えてないのか?」


夏目「俺が?……そう言えば…」




***



(振り返り中)


ベッドを共にした日。



夏目「アキが見てると…ちょっと、抵抗ありますね///」


朔「あーまぁ…飼い主はそう感じるよな」


夏目「いつか…いつか気が向いた時でいいので先輩の家に行きたいです」


朔「俺の家?何もねぇよ?」


夏目「それでもいいので…」


朔「誰も入れた事ないんだよな」


夏目「知ってます…だから…いつか…行けたらいいなって…おもっ…zzz」




***




夏目「言いましたね…」


朔「休日出勤しないように仕事終わらせて良かっただろ?」


夏目「へ?あ…それであんな量を?!」


朔「だってなぁ、俺の家に来て日帰りで帰れるわけないじゃん?」


夏目「@/!!/ao@(言葉にならない声)//////」


朔「やべ…沸騰した?笑」


夏目「キャパ超え過ぎですよ〜。///」


恋愛経験0の俺は脳内が爆発してしまった。


____________________



先輩の部屋__



”ガチャン”

(玄関を開ける音)



朔「マジで何もないから、適当に座って」


夏目「は、はい…」


(わぁ…なんか先輩の部屋って感じ…)


必要最低限の物しかない無骨な感じが先輩らしい。


朔「なんか飲むか?」


夏目「あ、いえ…大丈夫です///」


朔「…緊張してんの?」


夏目「あ、当たり前じゃないですか///」


朔「だよな。俺もしてる」


夏目「へ?う、う、嘘だぁ〜!」


そう言った俺の手を先輩が掴んで、自分の心臓に当てた。


”ドクドクドクドク”

(朔の心臓の音)


と小走りな先輩の鼓動。


朔「してるだろ?」


夏目「…は…はい…///」


朔「先、シャワー浴びてくる」


夏目「は、はい」


先輩はそう言って、浴室へ消えていった。


(大丈夫…大丈夫)


ちゃんと予習はしてきた。

そういう動画も夜な夜な何本か見た。


(大丈夫…俺なら出来る…)


正直、少し怖かった。


でも、怖さよりも先輩に対する愛おしい気持ちの方が強過ぎて、そんなちっぽけな恐怖なんてどうでもよかった。


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