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#3 「君ってやっぱり大事なところで鈍感だよね」

優璃が暴走しだしてから3日が経ったある朝。

「眠い…、もう少し寝るか…。」

と一応念のためスマホで今の時刻を確認する。

8:20。

「やべぇ遅刻する!!?」

速攻で制服に着替え、学校へ猛ダッシュ。

すると、誰かが後ろから僕と一緒にダッシュしてくる。

「うわぁ寝坊したぁぁ〜!」

何か聴いたことのある声だな、とダッシュしながら後ろを振り向くと…、

「やっぱ優璃じゃねぇか!」

と、僕は無意識にツッコんでしまう。

「え!?颯天!?」

優璃はそのツッコミの声で僕に気づいたのか、走るスピードを上げて僕の隣へ来る。

「しんどくないか?これ僕口付けたやつだけど飲む?」

と、僕は飲みさしの水の入ったペットボトルを隣の優璃に差し出す。

「あ、ありがとう。ちょうど家に水筒忘れちゃって困ってたところだったし」

と言い、優璃は僕の飲みさしの水をゴクゴクと飲んでいく。

ん?これって——

——間接キス…!?

それを考えていくうちに僕の顔の火照りが止まらなくなった。

僕は顔を手で覆いながらチラッと隣の優璃の顔を見てみると…、

(えっ…?なんで優璃も顔が赤くなってるんだ…?)

僕は心の中でそう呟く。

そう、優璃の顔も火照っていたのだ。

そして僕は一つの答えに辿り着く。

(もしかして——

——これが間接キスってことバレてる!?)

ヤバいヤバい!!早く謝罪しないと…!と思い、僕は行動を起こす。

「ご、ごめん!間接キスになっちゃうのに普通に飲みさしの水渡しちゃってごめ——」

「え…?どうした!?おい!返事しろ!優璃!」

隣の優璃が意識が途切れたように僕の目の前でバタンと倒れた。

僕はスマホで救急車を呼んだが、今僕らがいる場所に来るまで15分は掛かるらしい。

(そんなの待っていたら、優璃の命が危うい…。だったら…!)

僕は優璃を担いでダッシュで学校へ向かう。

ここから学校までダッシュで行けば3分もあれば着くことが出来るはずだ。

僕は全力で走る。なぜなら…、

(誰よりも長く、同じ時間を共にしてきたんだ。優璃が…、いなくなってしまうなんて考えられない…!君は僕の大切な…「宝物」なんだから…。)

この想いは誰よりも強いはずだ。バカにされそうだから、優璃に言うことはできないけれど。

そして僕は息が上がりゼェゼェと言いながらも学校に着く。

でも休んでいる暇はない。保健室で先生に診てもらわないといけないからだ。

僕は最後の力を振り絞って走って目的の保健室に着いた。

とりあえず優璃は保健室のベッドに寝かせ、先生に優璃の状態を診てもらおうとする、するとその時、優璃は目を覚ました。

「あれ…?ここは…?」

優璃は不思議そうに目を丸くして自分のいる場所が何処かと見渡す。

僕はそんな優璃を見てこう説明する。

「急に倒れたんだ。優璃。それで僕が学校の保健室まで担いできたってわけ。」

「えっ…!?颯天が…!?」

優璃は驚く。

「ああ。」

僕はそう言って、先生に今の優璃の状態を訊く。

「優璃の状態は大丈夫そうなんでしょうか…?先生。」

先生は安心感のある笑顔でこう言った。

「うん。大丈夫だよ。軽度の熱中症と貧血が重なっちゃったみたいだね。」

僕は安心して一息つく。

「良かった…、優璃に何かあったら僕「悲しい」からさ…。」

僕はそう無意識に口に出てしまう。

(あ、やばっ!?こんなこと言ったら優璃絶対からかってくるじゃんか…!)

そう考えてたのに——。


「ありがとう。心配かけさせてごめんね?」


——君は何故昔と違って僕をからかってこないんだ…?

「—え?」

「ねえ!」

「あぇ!?どうした!?」

急な大声に僕は変な声が出る。

考え事をしてる間にかなり時間が経ってたらしい。

「いや全然颯天が返事しないから怒ってたの!てか「あぇ!」って笑」

「いやびっくりしたんだってば…!」

「でも話聞いてなかった颯天が悪いよね??笑」

「それはそうですすみません」

これは弁解の余地などないだろう。

この直後、優璃は小さな声で何か言った。

「素直なら…、付き合ってあげてもいいのに…。」

「え?素直なら、の後なんて言った?」

僕はストレートに訊く。

すると、優璃は何故かため息をつき、こう言った。

「君ってやっぱり大事なところで鈍感だよね。もう知らない!」

「いやなんで!?僕のどこが鈍感なんだよ!」

「全部よ!」

「いや合理的に説明しろよ!?」

「言いたくない…!」

「あんたが始めた物語だろ…?」

「いやこういう時に使うものじゃないからね!?」

そんな風にまた、僕らの1日は終わって——


——いかなかった。

僕は普通に授業をサボりすぎてちゃんと先生怒られたのであった。(※1、2時間目は今の件があり、許されたが放課後までサボってたのは許されなかった)

【あとがき】

どうも!Matchaです!!

投稿遅れてしまいすみません…!(今回の話1800文字も書いたのでこれでお許しを…!!)

さぁどんどん加速していく2人の想い…、実を結ぶことはできるのか…?これからも見守って頂けると嬉しい限りです…!

ではまた!次の話で会いましょう!またね!

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