#2 「人の気持ちというもの」
優璃が僕に変なことを言った次の日、僕はいつも通り朝食を済ませ、玄関のドアを開ける。
「おはよ、颯天。」
目の前に優璃がいる。
そう、まだ優璃の異変は終わっていなかったのだ…。
「な、なんでいるんだ…?優璃?」
「さ、さぁ?なんででしょう?」
「いや質問を質問で返すなよ!?」
というかなんで人の玄関の前にいる張本人がわかってないんだよ!と僕は心の中で呟く。
「…たまには、昔みたいに一緒に学校行こうよ…。」
優璃の端麗な顔は何故か茜色に染まっていた。優璃の声は小さく、あまり聞き取れなかったため、僕はこう問いかける。
「?優璃今なんて…」
「颯天のバカ!もういい!」
「だからバカじゃねぇ!てか悪口のボキャブラリー少なすぎだろ!」
僕は優璃の反応がわからなさすぎて変なツッコミまでしてしまった。
そんなこんなでなんとか学校に着いた僕だったが、優璃の暴走は学校に着いても止まらない。
三限目は音楽の授業で移動教室だった。
僕が音楽の授業の用意していると、そこへ優璃が来た。
また僕をからかうのか…と落胆していた。
だが、優璃の言った言葉は信じられない言葉だった。
「朝は悪口言っちゃってごめんね…?そんなに嫌い…?私のこと…。」
え!?謝ってきた!?あの優璃が!?今まで僕に謝ってきたことなど一度もないあの優璃が!?(ちょっと失礼)
僕はその驚きをなんとか隠しながらこう言葉を返す。
「べ、別に嫌いではないぞ…?「幼馴染」だし、馴れ馴れしくなるのも仕方ないだろうし…。」
「そっか…それなら良かった…。」
そう言葉にして、笑顔を見せてくれた優璃だったが、ほんの一瞬だけ、その端麗な笑顔が何故か、哀しみに満ちていた。
それからその日は、優璃は何もしてこなかった。
急に何もしてこなくなった優璃を見ていて、僕は何かしてしまったのかと考えていた。
でも——、
「わからない…。やっぱり、「他人の気持ち」を考えたことがなかったから理解できないだろうな…。」
人の気持ちというものは、僕の頭脳をもってしても理解するのは難しいな…。そう心の中で呟き、僕は眠りについた。
【あとがき】
どうも!Matchaです!
投稿遅れてごめんなさい…!
ほんと人の気持ちを予測しながら生きるの難しすぎます…!
ではまた、次の話で会いましょう!またね!




