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奇跡の治癒は、王国の光となる  作者: 蒼井 和葉
第一部:転生と出会い
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王都への道、深まる絆

セドリックは、自らの名を「エド」と名乗り、結衣を王都へと誘った。森の中を二人で歩き始めるが、セドリックはまだ本調子ではない。結衣は、時折彼の肩を支え、休憩を促した。

「エドさん、無理しないで。まだ顔色が悪いですよ」

「大丈夫だ。君のおかげで、もうほとんど痛みはない」

セドリックはそう答えるが、その足取りは重い。結衣は、少しでも彼を楽にしようと、彼の手を握り、そっと魔力を流し込んだ。温かい光が彼の手を包み込む。セドリックは驚いたように結衣を見つめた。

「これは……」

「えっと、ほんの少しだけ、体を癒すことができるみたいで……」

結衣がはにかみながらそう言うと、セドリックは優しく微笑んだ。

「君は、本当に不思議な力を持っているんだな。感謝する」

道中、二人は様々な話をした。セドリックは、王都の暮らしや文化、この世界の成り立ちについて結衣に教えた。結衣は、日本のこと、家族のこと、そして普通の女子高生だった自分の日常を彼に話した。故郷を懐かしむ結衣の瞳に、セドリックはなんとも言えない切なさを感じた。彼は、彼女を孤独から救いたいと強く願った。

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