不滅の存在
見た目は同じようで実は不滅の魂を持っている人間だった者たちの物語。
世の中には突然死のような不可解な死に方をするものがいる。
―――その原因は何か――
そうゆう良くわからない死に方をする人間の魂は不滅ということ。
「どうゆうことかと言うと」と言いながら
その点らしき光は肉体を次々に変えていった。
「よく言うだろ?ショック死とか?適当な死の原因を付けられてしまうやつ?」と言い放った。
そうこいつらは肉体を自由に移動することができる不滅の魂なのだ!
通称「不魂」
でも現代社会で次々と道端で倒れるやつがいたらおかしいはず…なので交通事故などを起してそれっぽい感じの事故死を装い、不自然に見えないよう肉体を捨てる。
でも、不滅の魂とはいったが1つだけ滅びる方法がある。それは肉体を移動する前に現在の肉体が死ぬこと。まあ老衰とか殺されるとかそんな感じのやつだ。
とは言っても老衰で不魂が死ぬことは早々無い。
ここまで聞くと不魂がどれだけヤバい存在かわかるだろう…
それを退治するのが「不魂撲滅部隊」、通称「不魂滅隊」
夜中に起きる通り魔事件の犯人は大体こいつらの仕業だ。
まあ肉体の移動先が視界にいないと魂を移動することができないので夜中の誰もいない通りで殺しておけば「不魂」は消えてなくなるわけだ。
殺し方は即死級の毒に盛るとか斬り殺すとかが主流だと思う。普通に考えて現代社会の深夜で発砲音がしたら警察に足を付かれてしまう…
でも稀にそんなことをするやつが「不魂滅隊」の中にいて深夜だろうと昼間だろうと「不魂」を見つけるとすぐに殺す輩はいる。一応、国家機密機関なのでそこらへんの交番にいるお巡りさんは知るわけもなく現行犯逮捕するわけだが、裏ではすぐに釈放されている。しかし、次に同じようなことを起こしたら自身の体が爆発するように設定された爆弾を体に埋め込まれる。
これはまだ不可解な死や事件の断片に過ぎない…
僕の名前は……特にそれといったものはないが、現在は「敷島」と名乗っている。
あるときは「マイケル」だったりもした、スパイだから名前を変えてるというわけではない。僕は「不魂」という存在で人間の体に寄生して生きながらえてる種族だ。不魂にも性格があって1週間で体を入れ替えるやつもいれば1日で飽きて体を捨てるやつもいる。僕の場合は体の寿命、脳の劣化などを感じたら産まれたばかりの赤ん坊に寄生するので比較的、種族の中では温厚な性格だと思う。まあでも産まれたばかりの赤ん坊が数百年以上生きてきた妖怪みたいなやつだってのは気の毒だ。
現在は高校3年生で寮暮らし、隣の部屋から出てきたのは不魂歴185年の一之瀬だ。
そんなことを解説していると彼はこう話しかけてきた。
「今年から受験で面倒くさいから体を新調しようと思ってるんだよな」
そうコイツは極度の面倒くさがり屋で大変な時期になると楽そうな小学生の体に寄生するのだ。因みに寄生すると前の体は灰になって証拠が残らなくなるというわけではなく心臓麻痺で死んだことにされる。同じ寮に住んでいるという理由から僕たちが葬式をあげる決まりになっている。そうしないと「不魂滅隊」の奴らに怪しまれてしまう。不魂に親族はいない。不魂というのは普通の魂が数百年に一度覚醒する元は人間だった者たちの種族、俗に言う当然変異ってやつ。話を戻すが僕たちをバグとして処分したがる組織奴らは不魂から「魂の番犬」と呼ばれており犬のお巡りさんとは比べ物にならないほど忌み嫌われている。
「またお前の葬式しないといけないのかよ、面倒くさいなー」
そんなことを言い、二階から足音を立てて降りてきたのは佐々木だ。
正直に言うと僕も面倒くさかったりする。何が面倒くさいかというと人間の体に寄生したらその体は電気が通らなくなったり無機物になってしまい普通の炎では火葬できないのだ。
「ちょっくらぼっちそうな小学生に寄生するから空になった体運ぶの手伝ってくれ」
と言い飛び出していった
「おい、待てよ一之瀬」
「俺はあいつ追いかけるから敷島は準備しておいてくれ」と言い残して慌てながら靴に履き替えて追いかけていった
「じゃあ僕は地下に行って死体の複製でも作っておくか…」