やっと…です
やっと2人きりになった。
「お疲れ様でした」
ファビアは侍女たちに入念に入浴させられたようで香油の匂いを漂わせ、いつもとはまた違った色香を漂わせている。
しっとりとしたその雰囲気に、疲れていたディエゴの身体はムクムクと元気を取り戻していく。
なにしろ、今日は待ちに待った初夜だ。
どんなに疲れていようとファビアを抱き潰すつもりだ。
ようやく…なんだからな。
「疲れたからと言って、俺がコッテリ寝てしまうとは思っていないだろう?」
「え?でも…」
心配の表情だ。
「だいたい。そんな香りをぷんぷんさせて俺を惑わす気満々じゃないか」
「それは…侍女たちが」
ファビアは好んで香油を使いはしないだろうから侍女たちが張り切ってやったのだろうけど…
「俺が放っておくわけないだろう?ファビア。愛してる」
「ディエゴ様」
ファビアのエメラルドの瞳ががうるうると熱を帯びてきた。
「わたしも…愛してる」
やっぱりお前は最高だよ。ファビア。
その夜、ようやくひとつになれたディエゴとファビアを空の上から女神ルーがニンマリとしながら眺めていたことなど2人は知らない。
『これで大陸は滅びずに済むわね…』




