表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/98

フェルナンデス家の人々II

ダイアナ…そう。ダイアナ皇太子妃だわ。


「別にどうもしない。何もないのだからな」


「何もないってよく言うよ。4年くらい前までは仲良くしてたじゃないか。それが突然見向きもしなくなっちゃってさ」


4年前…。ディエゴが転生した年だ。


前世で知っていたダイアナ妃の情報は、ディエゴに尽くす美女。

戦争狂のディエゴを文句言わずに支え続ける妻。だったような気がする。


そのダイアナ妃と4年前までは仲良くしていた…のか…。


胸の奥にもやもやした感情が湧いてきたような気がして、あわてて振り払った。


そういえば、ディエゴって今は妃がいないはずだけれど、前世ってどうだったのかしら?

この年にはもう妃がいたのだろうか?


ミルアーは典型的な一夫多妻制の国だ。

といっても皇族貴族はだが。

とくにフェルナンデス皇家は女好きで知られる。


妃など何人もいてもおかしくないではないか。


それにこれからだって…。

ディエゴに他の妻が出来る可能性は十分…。


……


ファビアも貴族の令嬢として産まれたのだし、前世だって自分以外にレイナルドに妃はいたし、父のジーニアにもたくさんの女性がいたし、そんなこと慣れっこに育っているはずなんだけれど…。


それでも、ディエゴが他の女性と…と思ったら…胸の奥のもやもやがどんどん大きくなっていく気がするのだ。


これだけ戦争に出ているディエゴだ。戦地ではよく剣士は女を抱くという。

そうしないと精神力が持たないらしい。


だからディエゴも…。


「特にそんなつもりはない」


ディエゴはどうやら家族の前では言葉少ならしい。


そのあとは居心地悪くても明日からまともな食事ができるかわからないからちゃんと食べておこうとファビアは全てペロリと平らげたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ