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ショートショート㊲ 寄生宙

作者: ちゃぼ茶


ハリガネムシ•••••••カマキリなどに寄生して、カマキリ自身に水の中に飛び込ませる。この行動は宿主操作と呼ばれるものからだ。



20XX年とある砂漠の国に隕石が落ちてきた。


その隕石には地球には存在しない種子が含まれていた


アメリカを筆頭とする先端技術によりその種子から果実を生成する事ができた


その果実は桃のよう形、サイズだった


研究者たちはまず、この果実を猿に与えてみた


すると、まず猿の知力がとてつもなく向上した


少し教えるといくつもの言語を喋りはじめた


さらに幸福度、健康度も向上した


違法薬物のような幸福度を得るが、害はなく


さらにはがん細胞なども消えた


人類史上完璧な果実を手に入れたのだ


果実を人類が手に入れてから2年が経とうとしていた


最先端研究チームのリーダーが世界へ報告書を提出した


そこには


不幸な事にこの果実を食べた生物の生存率は0%


と記されていた



文章には続きがあった


しかし…


幸運な事に人類は果実を食べても生きられる


遺伝子の一部が変わり、放射能がある環境では無いと生きられないが


それから人類は今まで以上に放射能を地球に垂れ流した


果実による、生存のためと言いながら…


核戦争は無かったものの、核のゴミは当たり前のように地球に流れていった


人類にとって心配はなかった


例え、人類以外の生物、植物が放射能で絶滅しても


食べ物がなくなっても


果実にはあらゆる栄養素があったためだ


海が汚く、環境破壊が進んでも心配はなかった


人類さえ生きられれば、果実による知力向上により地球の環境に適応できる生活が開発されていったからだ


そして地球は死んだ


人類と果実を残して





地球とは遥かに離れた惑星では侵略の準備が続々と進められていた


「侵略への準備はできているか!!」


「もちろんです、国王よ」


「長かったな、ここまで来るのに」


「︎ 我が惑星はダメになってしまってから移住する惑星を探したが…」


「どこの惑星も私達が生きられる環境では無かった」


「我々は、放射能があふれている惑星でないと生きられない」


「ようやく見つけた惑星は水もあるが放射能があまりなく、支配する生物もいる」


「そこで支配している生物自身により放射能が溢れた、環境にしてもらう事だが…」


「心配ですね、わざわざ自分たちの惑星を壊すような生物はいません。」


「期待は薄いですがあの種を飛ばせたのは我々の希望だ…」


「あの果実の種子を育ててくれてたとしても惑星を壊してまでも食べますかね」


「わからんが、そうしてもらわないと困る」


「 いわば自殺行為をしてもらわないと我々が絶滅してしまう」


「︎そうですね、それを願いましょう」


「それでは侵略を開始する目的地は…」


「地球だ」



2022年人類は自らの意思で地球を、人類を壊し続けている


それは、人類自身の意思によるもの


それとも?


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