表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

キャラメイキング

 家に帰り着き、鍵を開け入る。


「ただいまー」

「おかえり、天馬」


 リビングの扉が開き、姉の智秋照凛ちあきあかりが顔を覗かせる。

 姉は僕の3つ上で現役大学生であり、βテスターでもあった。 本人曰く、ゲームやってお金貰えるなんてラッキーだったわと言っていた。


「今日のご飯は何?」

「お婆ちゃん特製のハンバーグよ」

「やったね! でもどうして?」


 うちの家族構成は祖父母、父母、姉、僕という3世代で4階建ての2世帯住宅に住んでいる。

 普段はキッチンも別れているため、食事が出てくることはない。

 今日は父さんも母さんも仕事で遅くなる日だ。 姉さんは料理が全く出来ないので、料理を作らず済んで大変助かる。


「私と天馬に話したい事があるんだってさ。 もうテーブルで待ってるから、早く手を洗ってきなさいよ」

「わかったよ」


 鞄を自室に置きにいき、手洗いをしてリビングへと向かった。


「天馬ちゃん、お帰りなさい」

「天馬、おかえり」

「ただいま。 お婆ちゃん、爺ちゃん」


 祖父母に挨拶をしながら、席に着く。 テーブルにはメインのハンバーグの他に、サラダとオニオンスープがあった。 とても美味しそうだ。


「じゃあ、食べましょうか」

「うむ、いただきます」

「「いただきます」」


 爺ちゃんが挨拶をし、それに倣う。 そして食べ始める。


「食べながらでいいから聞いて欲しいんだけど」

「どうしたの、お婆ちゃん?」 

「実はね。 私とお爺さんもラフォーをしようと思うのよ」


 お婆ちゃんがゲームをやるというなんて珍しい。 それも爺ちゃんを伴ってとは。


「ずいぶんと元気なのねー」

「逆よ、逆。 もう私達も年を取りすぎて遠出する気力が無いのよ」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ