【超短編】善人しか居ない世界で俺だけ外道に堕ちてみた
こんなタイトルとはまさに外道!
異世界転移したら、この世界には善人しかおらず、俺はとある都市の市長だった。
そこで俺は権力とチートスキルで好き放題始めた。
金も女も、思いのままだぜ!
そして俺は『悪』として勇者に討伐されることになった。
「あなたがこの都市で好き勝手をしている市長ですね」
この世界の勇者は悪である俺に対しても丁寧に喋ってくる。
「そうだ!」
「心を改めれば許されますよ」
なんて甘さだ!
「聞けないなあ」
「ならば討伐するまでです!」
勇者たちは剣を抜いた。
「この聖剣ミネウチカリバーで傷一つなく捕らえてやります!」
この世界の住人はどこまで甘いのか。
俺はその攻撃を受け止めるかのように右手を差し出す。
「魔法か?!しかし遅い!」
「『市民シールド』!」
いきなり俺の差し出した手の先に一般市民が1人出現する。
「うっ!」
思わず剣を止める勇者。
「なんと卑劣な!実家のお母さんは泣いているぞ!」
『うさぎおーいしー』
と、仲間の吟遊詩人が歌い始めた。
「異世界から来た俺が故郷の事など知ったことか!今度はこちらの番だ!」
俺はさらにスキルを使う。
「くらえ!『市民ミサイル』!」
老人や子供など、受け止めなければ大怪我をする者達を勇者達に向けて発射する。
「いかん!受け止めるんだ!」
「わぁ!」
「こっちだ!」
どうやら無事に全員受け止めきったようだな。
「まさかこれ程の外道とは!」
「何を言う?本当の外道行為はこれからだ。『市民バインド』!」
ぎゅうっ!
助けられた市民たちが勇者たちをがっちりとホールドする。
「なっ?!この力は?!」
「ぬ、抜け出せん!」
さあ、仕上げだ。
「貴様らにいいものをくれてやろう」
「な、何をする気だ?!」
「これだ!『名誉市民認定』!」
「「「ぎゃあああ!」」」
こうして勇者パーティは新たな我が市民となった。
さあ、お楽しみを続けようか。
「市長様、お呼びですか?」
「ふふっ、わかっているだろうな。貴様が逆らえば家族はどうなるか?」
「ど、どうか年老いた両親と妹たちだけはお許しを」
「ならば俺に奉仕するのだ!その体でな!」
そして今日も俺は若い女性の膝枕を堪能する。
日替わり膝枕とは、なんという至福。
「し、市長様。おやつのプリンにございます」
「よし、食べさせろ」
「は、はい」
ふっふっふっ。
1日に3回もおやつを食べる外道はこの世界で俺ひとり。
さあ、今度はどんな外道な命令をしてやろうか?
「市長様!じ、実は貴方様のことが好きです!愛しております!私を抱いてください!」
「え?ま、待ってくれ!そういうのは…まずお友達からで頼む!」
どんなに愛されてもそれを受け入れない、まさに外道!
お読みいただきありがとうございます。
タイトル詐欺っぽくてすみませんでしたm(_ _)m




