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東京オリンピックボランティアへようこそ  作者: 東京オリンピックボランティア(笑)
4/5

マラソンボランティア

俺「前日に終電で集められたマラソンボランティアは今、徹夜で交流会をさせられている。」


仲間「何独り言言ってんだ俺。つぎは俺の番だぞ。」


俺「ごめん。マラソンボランティアの俺です。選手の皆さんが気持ちよく走れるように頑張ります!」


仲間「じゃあ円陣組むぞー!オー!」


俺「終電から寝ないでこんなことやらなきゃいけないのか。」


仲間「俺、しょうがないって。運営は俺たちの泊まるホテルも用意してない。こんなとこで寝たら身体を壊す。寝ないようにするには、こうやって徹夜で士気を高める活動しなきゃいけないんだ。」


俺「だからって寝ないで朝迎えて、そこから8時間ですよ。他のボランティアと比べると、13時間労働みたいなものじゃ…。」


仲間「俺、それ以上言うな。運営は何も考えてないんだ。それより、ボランティア用の飲み物と食事を用意したか?支給された食事と飲み物じゃ身体がもたない。俺たちに支給されたスポドリと弁当は少なすぎるから。今からでもコンビニ行って買った方がいい。」


俺「でもスポドリと弁当十分な量ありますよ。」


仲間「その量じゃこの暑さは耐えられないし、周りで人が倒れたりしたとき、応急処置に自分のスポドリを飲ませたりするかもしれないだろ。支給された飲み物と食事は最低限にもなってないから自腹で追加で買った方がいい。こんなくだらねーボランティアで熱中症になったらきついぞ。」


俺「だったらここにいる運営の人に頼めばいいんじゃないですか?弁当と飲み物をもっとくださいって。」


仲間「運営は用意していない。熱中症が自己責任とか言ってるくらいだしな。そもそも運営のやつはホテルに戻っただろ。俺たちに士気を高めとけみたいな捨て台詞残して。だからさ俺コンビニ行ってスポドリと弁当買っておけ。」


早朝

俺「仲間の言う通りだった。寝不足の状態で暑い中立ってるせいで2人倒れた。救急隊もなかなか来れないから、手持ちの飲み物使って応急処置したから支給された分の飲み物じゃ足りなかった。」


仲間「俺、2人倒れていなくなったから忙しくなるぞ。とりあえず給水所の準備だ。」


仲間「俺、救急車が混雑で来られないらしい。2人運ぶの手伝ってくれ。」


仲間「俺、休憩時間中悪い。距離表示のやつが倒れたからそこで距離表示しながら飯食ってくれ。」


俺「なんで弁当食いながら距離表示やらなきゃいけないんだ…。」


マスゴミ「弁当を食べながら距離表示をやっているボランティアの方です。取材してみましょう。」


俺「なんでここにいるんですか?マスゴミの方はここまで来てはいけないでしょ。ボランティアスタッフの方このマスゴミたち止めてください。」


仲間「…………。」


俺「仲間?」


仲間「……………………。」


俺「仲間!?熱中症になってる!?」


俺「だれか仲間を助けてくれ。」


マスゴミ「こちらのボランティアの方は熱中症で意識がないようです。やはりオリンピックボランティアのスケジュールに無理があったのでしょうか…。」


俺「映像撮ってる場合か!仲間を助けてくれ。」


マスゴミ「でもボランティアが熱中症になるのは自己管理ができていない証拠ですよ。しっかり睡眠と水分を取らないからこの程度の暑さで倒れちゃうんですよ。」


俺「ふざけるな!おい仲間!仲間!」


マスゴミ「おっとボランティアの1人が距離表示を投げ捨てて、仲間を助けに行った!仕事を放棄してまで、仲間を助けに行くなんてこれがスタッフ同士の絆でしょうか。」


俺「おい仲間!仲間!」


仲間「すまない俺。今日の暑さはやばかった。寝ないで耐えられる暑さじゃない。俺、あと10日お前は頑張れよ。」


俺「それは無理です。きついんで、仲間助けたら俺今日でボランティアやめます。倒れたくないんで。」


bad end




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