能力戦闘
4話目ですね。
主人公の能力が判明します。
細かいことは読んでみてください。
さて、突然ですが問題です。
今、この部屋には俺と石動の二人しかいません。そして、俺達は入学式当日に遅刻しました。さて、授業初日の今日、どういう状態でしょう?答えは、
「おいっ!石動っ!起きろ!」
「…ん。…何?…夜這い?」
「夜這いじゃねぇっ!もう朝だ!9時だ!」
はい。絶賛遅刻中です。
石動もそのことを理解し始めたのか、顔が青い。
「…風邪ってことにするのは?」
「ここ寮だぞ、誰かが来るかもしれん。」
もう為すすべなしだ。
「…急いで着替える。出てって。」
「おぉ、早くしろ!」
それから学校内で迷ったりしながら教室にたどり着いた時には、もう9時半だった。
その教室前には先生がいた。
「二人とも、何か言うことは?」
「「こいつが起こしてくれなかった。」」
「放課後職員室来なさい。次の授業は実技です。実技館に集合だから遅れないようにしてください。」
あぁ、面倒くさいことになった。
つうか寝間着一本ソファーの上でさらし状態だったからか、風邪ひいたっぽい。もうやだ。
その後はまあ体操服に着替えたり、石動と一緒に遅刻してきた事への疑問や嫉妬の視線を向けられた。ていうかチャラい奴に絡まれた。まあ、放置した。すると、殴りかかってきた。なので、投げた。正当防衛だ。でもやめた方がよかったかもしれん。だってさっきの奴滅茶苦茶ねちっこい感じしたもん。現にずっと怒りの視線としか言いようのない視線がずっとこっちに来ている。警戒しとこう。
二時間目、実技館に来ていた。館といっても、ドームみたいな建物だ。
「では、さっきいなかった二人の為にもここの説明をします。」
何ですか先生、何か恨みでもあるんですか?
「ここでは、能力の使用訓練、まあ簡単に言うと、能力の精度を高めたり、戦闘訓練を行うところです。では、訓練初日ですが、能力を使用した戦闘を何組かしてくれても構いません。このドームの頑丈さもある程度分かるとおもいますしね、誰かやってみたい人いますか?」
「先生、俺やってもいいっすか?」
さっきのチャラい奴が手を挙げた。いやな予感がする。
「いいですよ。相手は誰がするんですか?」
「相手の指名ってありっすか?」
「え、まぁいいですけど…」
チャラい奴が、こっちに向かってきている。周りを見回すと、俺以外誰もいない。やだよ。俺。これ以上目立ちたくない。
「陵っつったっけ?俺と勝負しろ。」
「やだよ。面倒くさい。」
「ふざけんな。いいから勝負しろ。これは決定事項だ。」
ふざけんなはどっちだ。
「先生、これ決定事項なんですか?」
そうきくと、先生が近寄ってきて、
「受けてあげてください。あれの相手はしたくないです。」
「それ教師としてどうなんてすか?」
「放課後職員室来るの免除しますから「わかりました受けましょう。」…ははは…」
そして、俺とチャラい奴は持ち場についた。先生審判をするらしい。
「それでは、両者名乗ってください。」
え、名乗るの?
「業 正義、能力、炎熱操作。」
なにが正義だよ、今までの行動で正義に乗っ取ったこと一回でもしてたか?
つうかこいつの名前初めて聞いたな。つうか、能力言わないとだめ?だめだよなぁ…
「…陵 黒。能力は振動支配です。」
俺がそう言った直後、クラスの連中がざわめいた。そりゃそうだ。振動でなにができるかなんて、突然言われて一瞬で思いつくやつなんて、俺も見たこと無い。
「…は?お前、振動?ぎゃははは!なに言ってんだ!それでどうやって俺の炎と戦うんだよ!」
そう。こいつらが普通なのだ。証拠に先生も唖然としている。
「…先生、早くしてください。」
「…あ、はい、わかりました。それでは、業 正義 対 陵 黒の戦闘を始めます。始めっ!」
戦闘が始まった。
「おい、お前、振動でどうやって俺の炎と戦うんだよ。俺の加減が雑になる前に降参しろよ。ぎゃははは!」
「ご忠告どうも。じゃあ一瞬で終わらせんぞ。」
「は?なに言ってんだ?3つ数えてやっからさっさと降参しろよ。サーン、ニーイ、イー…」
チャラい奴は、数え終わる前に、地面に突っ伏していた。戦闘が終了した。そういやこいつの名前何だっけ?まぁいいや。
どうでしたか?
なにが起こったのかは次で説明します。
業の容姿についてですが、ただの金髪ピアスです。