寮の整理
三話目です。
読んでいただけると嬉しいです。
その後、トイレ掃除は昼に始めたのにも関わらず、終わると6時になっていた。この学校はやはり広かった。
そして、俺達は今、寮の管理人に部屋の鍵をもらい、部屋の中にいた。
でも、
「部屋二つあるったって個室一つはひどいだろう。」
「…個室貰う。」
「はぁ?なぜそうなる?」
「…レディーファースト。」
うっわ、無表情でもどや顔って出来たんだ。うざっ。
「やだよ。男女は平等であるべきだ。平等にじゃんけんだろ?」
「…分かった。」
ヤバい。何かムスッとしてる。畜生。何かかわいい。小動物的なかわいさだ。
結果、負けた。五回して全部負けた。
そういや忘れてた。俺、肝心なところの運勝負って絶対負けてきたんだった。
取り敢えず、石動は個室、俺は…リビングダイニングキッチン?ぽいところに寝ることになった。良かった。ソファーがあった。
その後は、お互い荷物の整理をした。
俺の荷物おくところが非常に狭かった。個室が羨ましい。
整理が終わると、午後9時になっていた。
うぇぇ、学食終わってるだろ。飯どうしよう?
「石動、お前飯どうすんの?」
「…コンビニで買う。」
「おぉ、じゃあ行こう。」
「…コンビニどこにあるの?」
マジかぁ、こいつ場所わからないとこに行こうとしてたのか。すごいな。
それから俺達はコンビニを探した。三十分ほど。ここまでコンビニが見つからないのってある意味才能だと思う。
しかしそれ以上に驚く事があった。
「なぁ、お前弁当の買いだめはよくないと思うぞ。それもコンビニ弁当を。」
「…?」
「ん?何か変なこと言ったか?」
「…買いだめなんてしてない。」
…は?
コンビニ弁当5パックとおにぎり三個買っといて何言ってんの?
「お前それ今日一日で食うの?」
「…」コクン
わぉ、こいつすげぇ。
よく太らんな。
それから寮についたら、もう10時でした。もう寝たい。
つうかこいつ飯食うの俺より早いってどういうこと?量ヤバいよな?
こいつだけ早送りになってるみたいな食い方してるぞ。あ、何か落とし…は!?ヤベェよこいつ、箸でキャッチしやがった。
そして、飯も食い終わり、どちらが先に風呂に入るかじゃんけんかと思っていたが、
「…先にどうぞ。」
「ん?いいんか?」
「…朝引っ張ってくれたお礼。」
謎の優しさが出てきた。ありがたい。
風呂からでたら、あいつは部屋にこもっていた。
「おーい、風呂あがったぞー。」
「…んー。」
というやりとりをすると、俺は、
ソファーに突っ伏した。いろいろあったせいか、すぐに眠りについた。
どうでしょうか?
風呂上がり姿の麗の描写はまた今度書きます。