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キス!キス!
カナとポンヤリとベンチに座っていた。
「退院したら、なにする?」
「うーん。…高校にでも通うかな?」
「私、することないなあ…」
「じゃあ、のんびりしてればいいじゃん」
「それもヤダな」
「じゃあ、恋、するとか?」
「恋?」
「うん。恋」
「…じゃあ、恋、していい?」
「へ?」
僕はカナと付き合うことになった。
カナとキスしようとした。
機械の部分がガチャガチャあたる。
「はやく人工皮膚、つかないかな?」
「ホント」
気がつくと、ユリと街をぶらぶらしていた。
「…なんか、キスしたくなったんだけど、いいかな?」
「いいけど、サチのことはいいの?」
「うーん…」
悩んでいる僕にユリがキスした。