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結構いい娘じゃん
自分の部屋で、僕はベッドに寝転んで、天井を見ていた。
…ユリって、どんな娘かなあ?
次の日の放課後。
僕はユリと一緒にいた。
結構、いい娘じゃん。
僕の記憶、当てにならないなあ。
「付き合ってるんだって?」
「えっ?」
「サチと」
「うん」
「いいの?」
「…まずいね」
「じゃあ、このへんにしとこうか?」
「そうだね」
僕らは別れた。
帰り道、サチがいた。
「付き合って」
「いいよ」
僕らは街をぶらぶらした。
「バレた?」
「なに?」
「今日、ユリと一緒だったんだ」
「そう…。別に気にしないよ」
「ゴメンね」
「じゃあ…」
「じゃあ?」
「おわびにキスして」
僕らはキスした。