神様のいたずら
私は空を舞った...
気付けば私はアスファルトの上にいた。
体動かない...
静かに目を閉じた。
「愛美さん!!しっかりしてください。」
誰かの声で目が覚める。
私は誰かに運ばれているようだ。
どこか照明の眩しいところについた。
意識がもうろうとする。
隣で何かをしている。
私はそのまま眠ってしまった。
朝日が差し込み目が覚める。
「ここ?」
アパート暮らしのはずの私は実家にいた。
昨日の記憶がない。
「おはよう。目が覚めた?病院行こうか。」
話かけて来たのはお母さんだった。
言われるがままに立ち上がろうとした。
右足に激痛が走った。
「待って!!足折れてるんだから。」
お母さんが急いで止める。
ってことは昨日の記憶は現実か...
私は車に乗り病院へ向かった。
「お母さん、昨日、何があったの?」
よく見るとお母さんの目が腫れていた。
「昨日、愛美はアパートのベランダから飛び降りたの...そのまま病院に搬送されて...たかひろ君がここまで運んでくれたの。」
たかひろ...そうだ!!
思い出した。
私はうつ病だった。
そこで最近、自分が彼氏である孝広の重荷になっていんじゃないかと考え始めた。
昨日、それを理由で孝広に別れを告げた。
そのあとの記憶はなく、気付けばアスファルトの上にいた。
そうして今に至る。
私は思い出した途端、別れたことを後悔し涙を流した。
その瞬間、顔に違和感を感じた。
「お母さん、愛美の顔、どうなってるの?」
「あんたの顔はね...今、骨のところが陥没していてそこに血がたまって腫れ上がってる状態なの、、、」
「そっか...」
私はあまり悲しく思わなかった。
それよりも孝広と別れたことの方が辛かったから。
病院につき、医師が説明をした。
「足の骨は4本折れていて、顔は手術しなくても自然に綺麗に治ります。時間はかかりますが...」
そっか、治るならいいや。
私はなれない松葉づえを付きながら車に向かった。
石についてしまった瞬間、私は転びそうになった。
誰かが私の腕を掴んだ。
「ごめん。」
私がお母さんと思って言うとそこには知らない男の人がいた。
「すいません。」
「いや、大丈夫?」
その人は車までついて来てくれた。
「ありがとうございました。」
支払を終えてお母さんが走ってきた。
その人はすでにどこかに行ってしまっていた。
私はそれから何日も泣き続けた。
守ってくれるって言ったのに、なんで今はいないの!!
そう考えてるうちに私はまた死のうと思った。
ある日、先輩が男の人を紹介してきた。
名前を聞くと「たかひろ」という名前だった。
一度会うと言うことで待ち合わせた。
来た人を見て驚いた。
その人は病院で手を貸してくれた人だった...
私はつい泣き出してしまった。
神様のいたずら...
私はそんなふうに思ってしまった...
それからの話はまた別の話...
あなたがもし悩んでいるとき...
寂しいとき、助けてほしいとき、
あなたかが本当に求めるのならそのときはきっと...
神様がいたずらをしてくるはずです。




