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武器商人がやってきた!

 「もし、もしー、旅の方、こんな所で寝ていると風邪を引くよ。」


 私は、疲れ果て寝てしまっていたようです。

気づくと私を見下ろした、40歳くらいの大男がいました。

すでに夜になっており。焚き火も起こされていす。

 大男は、どさっと座り私に話しかけました。

「旅の方、こんな所で、なんで寝ていたんだね?」

私は魔法使いで、名前は竜二だと言い、そして異世界から来たと伝

えた。そして、私は、これまでの経緯を話し困っていると言った。

大男は「俺は、武器商人のケント、ベジテから来たんだよ。」

と答え「それにしても、可笑しな話だね、これまでも異世界から来た

人は何人もいたが、君のような理由で困っている人は始めてだよ。」

私は「そ、そうですか・・・?」

ケント「君は困ってるようだから、俺に出来る事なら力になるよ。」


 私は、これは天の助けだと思い「ありがとうございます!」と言った。

そして、魔法について聞いてみた。


 竜二「魔法には、魔法の杖が必要でしょうか?」

ケント「そうだねー。呪文を唱えるだけの魔法使いもいるよ、だが、前

    に会った魔法使いは、杖があるほうが魔法力が上がると言って

    いたよ。」

 竜二「ケントさんは、魔法の呪文を知っていますか?」

ケント「俺は武器商人だから、呪文は分からないなー。しかし魔法が使

    えない魔法使いか傑作だね。」と言い、ガハハハと笑いました。

 竜二「笑い事じゃないんですが・・・。ケントさんは武器商人ですよ

    ね、魔法の杖は持っていますか?」

ケント「うむー、魔法の杖っていうのは総称で、実際には何々の杖って

    呼ばれるんだ。新米魔法使いだと木の杖をよく使っているね。」

 竜二「木の杖を持っていますか?」

ケント「それが、木の杖は儲からないから仕入れてないんだ。」

 竜二「いくらなんでしょうか?」

ケント「50ゴールドだよ。」

 竜二「杖は、何があるんでしょうか?」

ケント「象牙の杖があるよ。」

 竜二「いくらなんでしょうか?」

ケント「10000ゴールドだよ。」

 竜二「・・・。」


 私は考えてみる。10000ゴールドなんて、もちろん無い。

それどころか文無しだ。木の杖さえも買えない。

この世界の物価は分からないが、10000ゴールドは高価だろう。

無料でくださいと言ってみるか?くれるか?

いや、ダメだ。初対面の相手に高価な物をくださいなんて言えない。

安いなら言えるか?それもダメだ?

私は沈黙してしまった。


 竜二「・・・。」

ケント「俺も力になると言ったけど、杖では力になれないなー。

    仮に木の杖を持っていても、俺は商人だ。売り物を無料

    であげる事は、出来ないんだ。」

 竜二「そうですか・・・。」

ケント「たまたまだけど、ノコギリを持ってるんだ。もちろんこ

    れは武器じゃないし、売り物でもないから、君にあげる

    よ。」

 竜二「これでモンスターと戦えばいいんですね?」

ケント「いや武器じゃないから、それで木を切って武器でも作っ

    てみたら、いいと思うんだ。」

 竜二「そ、そうですか・・・。木の杖も作れますね?」

ケント「魔法の杖ってのは、杖そのものに魔力を封じ込めている

    物なんだ。だから素人には作れないよ。それに君、呪文

    も知らないよね、杖は必要ないよ。」

竜二「はい・・・。」

ケント「まぁ、気を落とさず、ご飯でも食べようよ。パンとチー

    ズがあるから、これ食べなよ。ミルクも飲みな。」 


 私はケントに礼を言い。その日は、ケントの横で寝る事にした。

焚き火があるので暖かくて、いい気持ちだ。

私は疲れもあり、深い眠りについた・・・。


 次の日、私は目覚めた。ケントと朝食を食べながら、ベジテへ

の道順を聞いていた。


 竜二「ベジテへは、どう行けばいいんでしょうか?」

ケント「あの森を抜けて、5キロくらい先にベジテの街はあるよ。」

 竜二「モンスターは、いますか?」

ケント「森にいるよ。アップリンって言って、50センチ位の林檎

    のモンスターさ。簡単に倒せるよ。」

 竜二「簡単ですか?攻撃はされないんですか?」

ケント「されないよ。アップリンは反撃してこないよ。人にも悪さ

    しないし、かわいいもんだよ。」

 竜二「悪さしない?モンスターなんですよね?」

ケント「うん、弱いモンスターの中には悪さしない奴も多いんだ。

    アップリンは倒すの簡単だし、街に持っていくと1ゴール

    ドで買い取るレストランがあるんだ。食べれるんだ。

    リンゴのモンスターだしね、とても美味しいよ。」

 竜二「素手でも倒せるんですか?」

ケント「さすがに素手だと難しいかな。木の棒でも作ればいいよ。

    君、ゴールドないんだったら、アップリンを倒して、ゴー

    ルドを貯めればいいよ。」

 竜二「・・・。色々、教えて頂き、ありがとうございました。」


 ケントは、最後にパンとチーズとミルク、それに火打ち石を私に

くれました。

そして、ケントと別れました。ケントは違う街に行くようです。

私はケントに礼を言い、森へ向かう事にしました。



 

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