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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第三部

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~外伝7~ マシュマロ彼女と食欲の秋

二学期になり、季節も秋に変わると、涼しくなったような気がした。


「すっかり秋になったね~」

「そうだな」


優と穂乃花が歩いていると、屋台が動いているのが見えた。


『♪い~しや~きぃもぉ~、おいもぉ~』


屋台を見た穂乃花が目を輝かせる。


「焼き芋だ~!」

「買っていくか?」

「うん!」


二人は屋台を追いかける。


「すみません。焼き芋2つください」

「はいよ」


おじさんが二人に焼き芋を渡す。


「ありがとうございます!」

「公園で食べるか」

「うん!」


公園のベンチに座り、穂乃花は早速焼き芋をパクッと咥える。


「熱っ!」

「一口が大きすぎるんだよ」

「だって美味しそうだったもん……」


そう言いつつ、今度は一口を小さくして食べる。


「美味しい……体がポカポカする……」

「穂乃花も抱きしめたらポカポカするけどね」

「そうかな?」


焼き芋を食べ終わり、再び歩き始めると途中で別れる。


「優!また明日ね!」

「あぁ」


優と別れると、穂乃花は機嫌良く家に帰宅する。


「ただいま~!」

「おかえり」

「今日のご飯何?」

「今日は栗ご飯とさつまいもの味噌汁よ」

「やった~!」


穂乃花は嬉しそうにする。


「じゃあ宿題終わらせてくる~」

「できたら声かけるからね」



自分の部屋で宿題をしていた穂乃花は、問題が解き終わるとふぅと息をつく。


「終わった~」


すると、ドアをノックする音が聞こえる。


「穂乃花。ご飯できたわよ」

「は~い!」


リビングに向かうと、栗ご飯とさつまいもの味噌汁とサラダが用意されていた。


「美味しそう~おかわりある?」

「もちろん。いつもたくさん食べるんだから」

「やった~!」


穂乃花は席に座ると、手を合わせる。


「いただきま~す!」


穂乃花は美味しそうに栗ご飯を食べる。


「美味しい~!」

「ふふっ。よかった」


穂乃花が美味しそうに食べる姿を見て、母親が微笑む。


「優君は穂乃花のこういうところが好きなのかな?」

「……?」



お風呂から上がった穂乃花は、バスタオルで体を拭いていた。


(今日はたくさん食べちゃったなぁ~)


穂乃花が体重計の上に乗ると、顔を青ざめる。


「噓⁉」

「穂乃花~どうかしたの?」

「な、何でもない!」


体重計から降りると、穂乃花は恥ずかしそうな表情になる。


(どうしよう……つい食べすぎちゃったよぉ~)


穂乃花は髪を乾かしながら、鏡に映る自分のお腹をチラリと見る。


(うぅ……ちょっと……いや……だいぶぽよんってしてる気がする……)


そのとき、リビングからいい匂いが漂ってきた。


「穂乃花~、デザートのプリンあるけど食べる~?」

「……っ!」


(だ、ダメ!今のうちは甘い誘惑に負けてはいけない!)


そう思っていたが……


「……ちょ、ちょっとだけ……」


結局、スプーンを片手にリビングへと向かうのであった。



翌日の朝。穂乃花はいつものように優をお越しに来る。


「優!起きて!」

「……うん?」


優がチラッと穂乃花を見る。


「早くしないと遅刻するよ?」

「穂乃花……太った?」


穂乃花の顔が赤くなる。


「な、なんで分かったの?」

「なんとなく」


優が穂乃花のお腹を触る。


「ち、ちょっと……」

「やっぱり……昨日いっぱい食べただろ?」

「だって……美味しかったもん……」

「食欲の秋だもんな」


優は穂乃花を引き寄せると、ギュッと抱きしめる。


「柔らかい……」

「もう……優ったら……」


穂乃花が優の頭を撫でながら、太っても愛してくれる優に嬉しさを感じていた。

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