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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第三部

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~外伝5~ マシュマロ彼女の考え

「でも悔しいのは事実。だから穂乃花に俺の悔しさを埋めてほしいな」

「埋めるって?」

「……それは穂乃花にお任せしようかな」


そう言われて数日経ち、穂乃花はどうすればいいかを考えていた。


(優は何したら喜ぶんだろう……やっぱり……)


穂乃花は自分のタプタプしたお腹を見つめる。


(でもいつも触られてるしなぁ……)


どうしようかと再び考えつつ、ゴロゴロしながらスマホを触る。


「……!」


ある記事を見つけると、穂乃花は思わず起き上がる。


「これだ!」



とある猛暑の日。優は穂乃花と一緒に遊園地に来ていた。


「早く行こうよ!」

「おう……」


穂乃花に連れられて来た場所は屋外プールだった。


「じゃあまた後でね!」

「あぁ」


お互い別々の更衣室に入り、水着に着替える。


(珍しいな……プールに行きたいって言うなんて……)


着替えが完了し、待っていると穂乃花の声がした。


「お待たせ……」


穂乃花を見た優は思わず固まってしまった。

可愛い水着、ムチっとした体型、大きな谷間……


(恥ずかしいけど……喜んでくれるかな?)


穂乃花は顔を真っ赤にしながら、優の反応を待つ。


「……穂乃花。帰ろう」

「えっ……」


穂乃花はその言葉にショックを受ける。


「なんでその水着を着たんだよ」

「ごめん……似合ってなかった?」

「いや……もっと肌隠せよ……」

「えっ?」


予想外の言葉にきょとんとしていると、優の顔が真っ赤になっていた。


「他の男がジロジロ見るだろ……」

「優が喜ぶと思って……」

「それは……嬉しいけど……」


お互い、顔が真っ赤になっている。


「とりあえず……行こうか……」

「うん……」



二人がやって来たのはウォータースライダーだ。

列に並んでいると、二人の番が近づく。


「うわぁ~!」

「きゃぁ~!」


滑った人の叫び声が聞こえる。


「じゃあ俺から行っていいか?」


穂乃花の顔を見ると、不安そうな表情をしていた。


「優……二人で滑っていいかな?」

「なんで?」

「怖い……」


穂乃花が優の腕にぎゅっとしがみつく。


「いい?」

「いいよ。しっかり捕まってろよ」


優が滑る準備をすると、穂乃花が後ろから優の体に捕まる。

すると、大きな膨らみが背中に当たる。


「……!」

「どうしたの?」

「いや……滑っていいか?」

「うん」


滑り始めると、凄い勢いで下に向かっていく。


「うわぁぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁぁ!」


穂乃花は思った以上に怖かったのか、抱きつく力が強くなり、膨らみも背中にムニュッと当たる。


(……!待て待て待て!)


優は顔が赤くなりつつ、ウォータースライダーの勢いに対応するのに精一杯だ。


「きゃぁぁぁぁぁ!」

(ヤバい……背中に柔らかいのが……)


勢いよく、着水する優は尻餅をつく。


「痛たた……穂乃花は大丈夫か?」

「うん……」


穂乃花も立ち上がると、ぐ~っとお腹が鳴った。


「お腹空いた……」

「あそこに売店あるし、買いに行くか。何がいい?」

「じゃあホットドッグ!」

「わかった。買ってくるから待っててくれ」

「は~い!」


優が離れると、穂乃花はベンチに座った。


(ウォータースライダー怖かったけど楽しかったなぁ~)


そう思っていると、金髪の男が話しかけてきた。


「あれ?君一人?」

「……?彼氏と一緒ですけど……」

「彼氏さんはどこにいるの?」

「あの……さっきから何ですか?」


穂乃花は男に不信感を募らせる。


「おっと。怖がらせたのなら申し訳ない。俺と一緒に泳がないかい?」

「結構です」

「そう言わずにさ……」


男が穂乃花の手に伸ばすと、パチン!と弾き返す。


「やめてください!」

「痛いな……でもそういう女の子は嫌いじゃないよ」


男は無理やり、穂乃花の腕を引っ張る。


「離してください!」

「そう照れるなよ。可愛がってあげるからさ」

「いや!」


男が引っ張ろうとすると、誰かが肩をポンポンと叩く。


「なんだよ?」


振り向くと、優が立っていた。


「俺の彼女に何か用ですか?」

「あっ……別に……何も……」

「あ?」


男は優の顔を見ると、逃げるように立ち去った。


「失礼しました~!」

「穂乃花。怪我は?」

「だ、大丈夫……」


優が穂乃花をギュッと抱きしめる。


「よかった」

「……!助けてくれてありがとう」


優が穂乃花を離す。


「やっぱりその格好は危険だな。次から禁止」

「うん……」

「でも……個人的にまた見たいから……ナイトプールとか……そういうときに着てくれると嬉しい……かな……」


優の顔が赤くなっているのを見て、自分も赤くなる。


「……優のエッチ」

「それは……穂乃花が魅力的だから……」

「冗談だよ。優に喜んでくれてよかった!」


穂乃花は嬉しそうに微笑む。


「ところでホットドッグは?」

「並んでたらあいつに穂乃花が絡まれてたから買ってない」

「一緒に行こう!お礼にうちが奢ってあげる!」

「いいって別に」


二人は仲良く売店に向かった。



あれからプールで遊びまくり、気がつくと夕方になっていた。


「疲れたな」

「いっぱい遊んだね」

「穂乃花……ありがとな。おかげで元気になったよ」

「……!うん!」


穂乃花が嬉しそうにすると、優が恥ずかしそうに言う。


「あとウォータースライダーの時……背中に当たってたぞ」

「……?何が?」

「胸……」

「……!」


穂乃花は恥ずかしそうにする。


「……嫌だった?」

「嫌じゃないけど……」

「じゃあ……またウォータースライダー行く時は当たるかも……」

「そっか……」


お互い恥ずかし過ぎて、顔を見ることはできなかった。

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