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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第三部

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82/94

~外伝1~ マシュマロ彼女のお見舞い

※R15描写があります。閲覧に注意してください。


「優!起きなさい!」


母親が優の布団を思いっきりめくる。


「……ん?」

「早く!朝練遅刻するわよ!」

「穂乃花は?」


優がウトウトしながら聞く。


「体調不良で今日は行けないって」

「……そっか」

「早く歯磨きして制服に着換えなさい!」

「わかった……」


優は起き上がると、洗面所に向かい、歯磨きをする。


(今日は穂乃花休みなのか……)


しょんぼりとするが、それよりも心配の気持ちの方が強い。


(今日は部活ないし……帰りに寄るか……)



朝練で優が投球練習をしていると、美咲が話しかけてきた。


「ねぇ。穂乃花はどこにいるの?」

「今日は体調不良で休むって」

「そうなの?普段あんなに元気なのに」

「穂乃花が体調不良で休むなんて珍しいよな」


優は投げられたボールをキャッチすると、投げ返す。


「そうね。確か……あんたが一度、穂乃花と別れた時だったかしら?」

「うっ!」


言葉のナイフが優に刺さる。


「今はラブラブだからいいだろ……」

「そうね。穂乃花もなんでこんな男を好きになったのか……」

「おい!」

「でも心配ね。私もお見舞いに行こうかしら?」

「……え?」


優が固まる。


「冗談よ。どうせ二人きりがいいんでしょ?」

「それは……」


図星だったので何も言えなかった。



帰り道、優は穂乃花の家のインターホンを押す。


『あら優君!お見舞いに来てくれたの?』

「はい」

『ちょっと待っててね』


ガチャとドアが開き、穂乃花の母親が出てくる。


「こんにちは」

「わざわざ来てくれてありがとう。さぁさぁ上がって」

「お邪魔します」


優が家に上がると、穂乃花の部屋に案内される。


「今日、優君に会えなかったこと残念がっていたから傍に居てあげて」

「わかりました」

「じゃあ私は買い物に行ってくれるから穂乃花をお願いね」

「はい」


穂乃花の母親が去ると、優がドアをノックする。


「穂乃花。入っていい?」

「優……?いいよ」


ドアを開くと、パジャマ姿で顔が赤い穂乃花がベッドで寝ていた。


「体調大丈夫か?」

「まだしんどい……けど優が来てくれたからちょっとだけ……元気になった……」

「……そっか」


優は恥ずかしがるが、嬉しさを感じていた。


「朝……起きれた?」

「母さんに叩き起こされたよ」

「やっぱり?」

「母さんって起こし方が荒いからな。穂乃花って優しく起こしてくれるじゃん」

「優しく起こしても起きないくせに」

「それはそうだけど……」

「じゃあ今日中に治して、明日起こさないとね」

「無理するなよ。穂乃花が元気になることの方が一番大事だから」

「ありがとう……」


穂乃花をよく見ると汗だくになっていることに気づく。


「汗だくだな。一回脱いだ方がいいんじゃないか?」

「……エッチ」

「いや、脱ぐ時は部屋を出るよ……」

「じゃあ頭の汗拭いてくれる?」

「おう」


優はベッドの横に置いてあったタオルで頭の汗を拭く。


「拭いたぞ。じゃあ部屋出るから着換え終わったら……」

「ねぇ……」


穂乃花が優を見つめる。


「どうした?」

「背中の汗も拭いてほしいんだけど……」


優の顔が赤くなる。


「それは……」

「ダメ……?」

「……いいのか?」

「うん……後ろ向いてくれる?」

「わかった……」


優が後ろを向くと、穂乃花はパジャマを脱ぎ始める。

その音を聞く度に優はドキドキする。


「……こっち向いていいよ」


優が振り向くと、こちらに背中を向けた穂乃花がいた。


「汗……拭いてくれる?」

「おう……」


優は手を震わせながら、タオルで背中の汗を拭く。


「……拭き終わったぞ」

「前もお願いしていい?」

「それは……自分でやってほしいんだけど……」

「……ダメ?」


穂乃花が目で訴える。


「……わかった」


優はタオルでお腹の汗を拭く。ついでに揉む。


「……っ」


穂乃花は反応するが、何も言わない。


「……」


タオル越しでも柔らかさを感じる。直接触りてぇ……

今度は脇の方を拭いていき、膨らみ付近も拭いていく。


「はぁ……はぁ……」

「拭き終わったぞ」

「ありがとう……着せてくれると嬉しいんだけど……」

「……」


優は目を閉じながら、感覚で新しいパジャマを着せていく。


「ありがとう優……」

「おう……」

「目……開けてくれてもよかったのに……」

「無理に決まってるだろ……こっちが恥ずかしい……」

「うちに手を出したの優なのに……」

「それはそれだ。早く寝ろ」


穂乃花を寝かせると、優は椅子に座る。


「優……手握らせて……」

「甘えん坊だな」


優が手を差し出すと、穂乃花はギュッと握る。


「一緒に居てくれる?」

「あぁ。ここに居るから安心して寝ろよ」

「うん……」


穂乃花は安心したように目を閉じた。



しばらく時間が経ち、穂乃花は目を覚ました。


「ふわぁ~よく寝た~」


体が熱くなくなってる。体温も低くなったかな。

隣を見ると、優は椅子に座ったまま眠っていた。


「優……本当に居てくれたんだ……」


見つめていると、優が目を覚ました。


「起きたか……体調は?」

「しんどくなくなったから大丈夫」

「無理するなよ」

「うん。ありがとう」


穂乃花は優に微笑んだ。

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