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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第三部

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第76話 マシュマロ奥さんと新婚生活

「優!起きて!」


優が目を開けると、可愛い彼女……いや、奥さんの穂乃花が起こしに来ていた。


「今日も可愛いね」

「ありがとう……ってそれより早く起きて!」


穂乃花が優の体を揺する。


「わかったよ……」

「朝ごはん冷めちゃうから早く!」


穂乃花にせかされて、優は着替えて歯磨きをする。


「終わったよ~」

「早く食べて」


テーブルにはスクランブルエッグ、コンソメスープ、いちごジャムが塗られた食パンが皿に並べられていた。


「いただきます」


優は食パンをパクッと咥える。


「今日何時ぐらいに帰ってくる?」

「7時ぐらいには帰れるかな」

「わかった」


朝食を食べ終わると、鞄を持ち、玄関で靴を履く。


「行ってきます」

「待って!お弁当を忘れてるよ!」

「やべ……!」


穂乃花がお弁当を渡す。


「今日もお仕事頑張ってね」

「穂乃花もな」

「じゃあ今日も頑張れるおまじないしようかな?」

「おまじない?」


穂乃花は優に近づき、キスをする。


「……!」

「えへへ……行ってらっしゃい」

「行ってきます」


優は機嫌よく、家を出た。



昼休憩になると、優は穂乃花の手作り弁当を食べ始める。


(今日も美味しいなぁ~)


優が食べていると、高岡がやってきた。


「おっ!奥さんの手作り愛妻弁当か?」

「はい。毎日作ってくれるんですけど、凄く美味しいです」

「いいなぁ……俺も新婚の時は作ってくれてたなぁ……」

「今は違うんですか?」

「残念ながら今はコンビニ弁当だ。かみさんが面倒くさいって言って作ってくれないんだよ」

「そうなんですか……」

「今のうちに堪能しておけよ」


高岡が去ると、優は食べながら考える。


(時間経ったら穂乃花も作ってくれなくなるのかな?)


寂しい表情で弁当を見つめていた。



「ただいま~」

「おかえり~」


優が帰ってくると、穂乃花が温かい笑顔で出迎える。


「ご飯できてるけど先お風呂入る?」

「お腹空いたからご飯先にするよ」

「オッケー!」

「今日のごはんは何?」

「チキンクリームシチューだよ」

「やった!」


チキンクリームシチューをよそい、二人が席に座ると手を合わせる。


「「いただきます」」


お互い食べ始めると穂乃花が満足そうな笑みを浮かべる。


「やっぱりシチューって美味しいね」

「そうだな。体も暖まるし」


優は昼休憩から気になっていたことを聞いた。


「穂乃花」

「何?」

「いつもお弁当作ってくれるじゃん?」

「うん」

「それって……作ってくれなくなったりするのかな?」

「う~ん……そうだね。仕事とか子育てが忙しくなったら毎日は難しくなるかも。でも優が作ってほしいなら喜んで作るよ?」

「そっか……よかった……」

「どうしたの急に」

「ちょっと不安になったからさ」


優は高岡の話をした。


「なるほどねぇ……」

「それで穂乃花も作ってくれなくなるんじゃないかって思ってさ」

「優はいつもうちの料理を美味しいって言って食べてくれるじゃん。それが凄く嬉しいの。お弁当もこれが美味しかった!って毎日言ってくれるから作りがいがあるし」

「じゃあ……これからも作ってくれるんだな?」

「うん!」


優はホッとした。穂乃花の料理は美味しいから、これからもお弁当を作ってくれるのはありがたいし嬉しいと思った。



夜中になると二人は歯磨きをして寝室に移動する。


「それじゃあおやすみ」

「優……ちょっといいかな?」

「何?」

「あのさ……うち、そろそろ子供欲しいなぁって思って……」

「えっ⁉」


穂乃花は恥ずかしそうに続ける。


「ダメ……かな……?」

「俺はいいけど……穂乃花は大丈夫なのか?仕事とか」

「うん。パティシエも増えたし、キッチンに立てるようになったからうちがいなくなっても大丈夫かなって……」

「そっか……」


穂乃花が優を押し倒す。


「ちょっ……!」

「じゃあ……しよっか……」


穂乃花は優にキスをすると、舌を絡める。


「……穂乃花って変態だな」

「変態じゃないもん……」

「そうじゃなかったらいきなりそんなことしないって」

「だって……我慢できないもん……」

「久しぶりに穂乃花の体を堪能しよっかな」


優は穂乃花のパジャマに手をかけた。



―――行為の後、優は穂乃花のお腹を撫でていた。


「優?どうしたの?」

「いや……今ので赤ちゃんができたかもしれないから」

「そうかな?でも……できたらいいな……」


穂乃花は愛おしそうに微笑んだ。

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