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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第三部

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68/94

第65話 マシュマロ彼女は臆病です。

太陽の眩しい日差しが寝ている穂乃花を照らす。


「んっ……?」


穂乃花が起き上がると自分が裸になっていることに気づく。


(えっ?なんでうち裸なの?)


穂乃花が優の方を見るとぐっすり眠っていた。

布団で見えないが、肩がチラッと見える。恐らく優も裸だろう。


(昨日酔ってて記憶ないけど……優に襲われちゃったんだ……)


そう思うとドキドキする。


「ふわぁ~……」


優が眠そうに起き上がる。


「優。おはよう」

「おはよう……酔い覚めたか?」

「うん」

「穂乃花……夕食後に酒を飲むのは禁止な」

「なんで?」

「その……昨日、激しかったから……」


それを聞いて穂乃花がポカンとする。


「えっ……うち、優に襲われたんじゃないの?」

「俺が襲われたんだよ」

「噓……」

「本当だよ。お腹触るように誘導してたし」

「!!!」


穂乃花の顔が真っ赤になる。


「穂乃花って変態だな」

「……変態じゃないもん」

「でも、めっちゃキスしてきてそれから……」

「それ以上聞きたくない!」


恥ずかしそうに優の頭を枕で何度も叩く。


「いたた!わかったからやめろ!」


叩くのをやめると、穂乃花は不機嫌そうに頬を膨らませる。


「全く……」

「あの……穂乃花……」

「何?」

「服……着てくれない?見えてるから……」


穂乃花は恥ずかしそうに両腕で胸を隠す。


「優の変態!」

「なんで⁉」



朝ご飯で作ったホットドッグを穂乃花は不機嫌そうに食べる。


「穂乃花?俺の分は?」

「知らない」


穂乃花がそっぽを向く。


「今回に関しては俺は悪くないぞ」

「そうだけど……うちの裸を見た罪は重いもん」

「いやいや……何度もしてるんだから今更……」


穂乃花が睨みつける。


「……何でもないです」

「優の分、キッチンに用意してるよ」

「ありがとう」


優が席に座り、ホットドッグを食べる。


「今日の夜、映画見ない?」

「何の映画?」

「それは見てからのお楽しみ」

「へぇ~楽しみ!」


よかった……機嫌良くなって……



夜。優は部屋の電気を消し、カーテンも閉める。


「なんで暗くするの?」

「暗い方が楽しめるからな」


キッチンでポップコーンを用意すると穂乃花に渡す。


「よし。じゃあ見るか」

「どんな映画かな~?」


穂乃花はワクワクしていた。さっきまでは……


「きゃぁぁぁぁぁ~!」


穂乃花が涙目で優に抱きつく。


「大袈裟だって。そんなに怖がるなんて」

「ホラーなんて聞いてない!」

「言ってないからな」


映画が終わると優はリモコンでテレビの電源を切る。


「面白かったな。特に主人公がゾンビになってしまうのは意外だったな」

「……」

「穂乃花?」

「優……お風呂一緒に入ろう?」

「いいけど……珍しいな。穂乃花から誘ってくるなんて」

「怖いもん!うちがお風呂入ってる時にゾンビ出てきたらどうすればいいの!」

「出てこないって……」

「怖いの!」

「でも……裸見られたくないんだろ?」

「……」


穂乃花は優の腕を引っ張って、お風呂に誘導する。


「今はそんなこと言ってられないから」

「おう……」


そんなに怖かったんだ……



「穂乃花。そろそろ寝ようか」

「……」


穂乃花が後ろから抱きつきながら優についていく。


「穂乃花。歩きづらい」

「怖いもん……」

「大丈夫だって。ゾンビなんていないんだから」


ベッドに入っても穂乃花に抱きつかれる。


「ちょっと……寝にくい……」

「怖いもん……」

「だから大丈夫って……」

「お腹触っていいから……ギューして……」


優は穂乃花の甘え声にドキッとする。


「わかった……」


優は穂乃花を抱きしめる。そして、片手でお腹を触る。


「んっ……」


恥ずかしそうだが、触られても何も言わない。


「穂乃花……」


優は穂乃花にキスをする。それも受け入れてるのか、何も言わない。


「安心した?」

「うん……ギューしたまま寝てくれる?」

「もちろん」

「じゃあ……おやすみ……」

「おやすみ」


穂乃花は優の腕の中ですぐに眠った。


(可愛いな……)


優もウトウトし始めて、やがて眠った。

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