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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
過去編

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第63話 マシュマロ幼馴染との進路

とある中学校の教室で担任が前で進路について説明していた。


「……これで説明を終わります。質問ある人」


誰も手を上げない。


「では進路調査票を来週までに提出するように。号令」

「起立!礼!ありがとうございました!」


日直が号令するとクラスメイトたちが教室を出ていく。優も席から立ち上がる。


「穂乃花。帰るぞ」

「うん!」


二人は学校を出ると進路について話し始めた。


「優は進路決まった?」

「まだ。穂乃花は?」

「うちは光星学園にしようかなって思ってる」

「光星学園?」

「うん!進路実現率90%越えの私立高校!」

「ふ~ん……穂乃花って夢あるの?」

「うん!パティシエ!」

「そっか……」

「優は何したいか決めてないの?」

「まだ決めてない……」


俺は何がしたいんだろう……こんな状態で進路を選んで大丈夫なのか?

そんな不安を感じ取ったのか穂乃花が優の肩を叩いた。


「大丈夫!まだまだこれからだもん!焦らずにゆっくり見つけようよ」

「……!あぁ……」



数日後、優は母親ととある高校のオープンキャンパスに来ていた。


「ここが……光星学園……」


優は光星学園の立派な校舎を見上げる。


「優。受付行くわよ」

「うん」


体育館には大勢の親子が集まっていた。

人気なのもあるが、光星学園は学科が多いのだ。

普通科、文理学科、国際科、芸能科……

数多くの有名人をこの高校から生み出している。

そう思うとドキドキが止まらない。


「それでは!光星学園オープンキャンパスを始めます!」


先生が光星学園について説明する時間がしばらく続く。


「……これで説明を終わります!この後は自由時間になります。学校見学案内や個別相談も受け付けておりますので是非ともご利用ください!」


優と母親は生徒の案内で校内を見学する。

図書室やパソコン実習室……全てに魅力的な設備が整っていた。


「部活の体験もやっていますけどいかがですか?」

「体験……?」

「はい!運動部だとサッカー部と野球部とバスケ部、文化部は情報開発部、演劇部などが体験をやっていますよ!」

「じゃあ……野球部で」

「ではご案内しますね!」


ユニフォームを渡され、グラウンドに向かうと野球部の面々がいた。


(確か光星学園野球部って何度も甲子園に出場しているよな……)


優に緊張が走る。


「君!」


声をかけられ、優がビクッとする。


「僕と練習しようよ」

「よ、よろしくお願いします」

「僕は秋風空あきかぜそら。君の名前は?」

「山城優です」

「じゃあキャッチボールしようか」


優が投げると空がキャッチし、空が投げると優がキャッチする。


「野球経験は?」

「中学に入ってから……」

「ポジションは?」

「ピッチャーです」

「僕と一緒だね」


会話しながらキャッチボールを進める。


「山城君は光星学園に進学するって決めているの?」

「いえ……気になったのでとりあえずオープンキャンパスに」

「なるほどねぇ……将来何になりたいとかって決めてるの?」

「……!」


動揺して優は球を取りこぼす。


「大丈夫?」

「すみません!」

「もしかして決まってないの?」

「……やっぱりまずいですかね?」

「そんなことないよ。高校生になっても夢が見つからない人なんてたくさんいるよ」


空が球を拾いに行く。


「夢がないってことは選択肢が無限にある……つまり無限の可能性があるんだ。自分の夢が見つかると思う高校に入ればいいと思う。そして見つけたらその選択肢に向かって真っ直ぐ進むんだ」


空が球を渡す。


「山城君の可能性が見つかることを願っているよ」

「……!」


この瞬間、優の不安が吹き飛んだ。



一週間経ち、優は担任に進路調査票を提出した。


「優。進路決まったの?」

「あぁ」

「どこ?」

「光星学園」

「えっ⁉うちと一緒じゃん!どうして?」

「……」


優は空を思い浮かべる。


「……可能性が見つかるかなって思って」

「?」


それから、優は穂乃花と勉強漬けの毎日を過ごし、無事合格した。


「優!写真撮ろう?」

「あぁ」


入学式の看板の前で二人はピースする。


「撮るわよ~。はいチ~ズ!」


パシャ!



―――「……」


穂乃花が入学式の写真をじっと見つめる。


「穂乃花?片づけしてるのか?」


部屋に優がやって来る。


「うん。綺麗にしようと思って」

「手伝うよ」

「ありがとう」


優も段ボールから荷物を取り出す。


「何見てたんだ?」

「アルバム」

「へぇ~……」


優がアルバムを見る。


「懐かしいな」

「うちらの思い出がたくさんあるよ」

「写真見たら、結構時間経ったなぁ~って感じるな」

「優……」


穂乃花が優に抱きつく。


「おいおい、片づけは?」

「写真見たら優のこともっと好きになっちゃった……」

「なんだよそれ」

「ギューして……」

「しょうがないな」


優は穂乃花を抱きしめた。




[あとがき]

過去編完結です!

最後のシーンを読んで、時系列飛んだ!って思った方もいるかもしれませんが、説明すると二人の同棲が始まろうとしている状態です。

次の64話からは完結に向けた第三部が始まります。お楽しみに!

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