表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第二部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/94

第58話 マシュマロ彼女と修学旅行(大阪観光編)

「んっ……」


旭が目を覚ます。スマホを見ると時間は6時。起床時間まであと30分ある。


(目覚めちゃったな……スマホでもいじってるか……)


旭はチラッと隣のベッドを見る。咲人は今もぐっすり眠っている。

優は……布団デカくね?


(コソコソ隠れて何かやってるのか?)


優のベッドに近づき、そっと布団をめくる。


(ほ、穂乃花ちゃん⁉)


穂乃花が優に抱きしめられながら眠っていた。


(どどどどうして穂乃花ちゃんがここに……まさか!俺たちが寝ている間にしてたのか⁉)


「うん……?」


ヤバい……目を開けた……


「ふわ~よく寝た~」


穂乃花が隣のベッドを見る。


(よかった……二人共寝てる……)


優をチラッと見るとぐっすり眠っている。


「優……大好き……」


穂乃花が優の唇にキスをすると部屋を出ていった。


(~~~!)


それを見た旭は何とも言えない感情になっていた。



「朝食楽しみだな~」

「今日は早起きできたんだな」

「まぁな」


久々に穂乃花に触れることができたから……とは言えない。


「それより旭の機嫌が悪いけどどうした?」

「黙れ。話しかけるな」

「?」

「よくわからないがそっとしておこう」

「……?おう……」


朝食を食べ終わると荷物を持ち、バスに乗車する。


「もう修学旅行終わりか~早いなぁ~」


千秋がしょんぼりする。


「今日が最後だからこそ思いっきり楽しもう?」

「うん!」

「楽しみだな~たこ焼き……お好み焼き……串カツ……」


穂乃花は想像でよだれが垂れる。


「穂乃花ちゃんって食いしん坊だね!」

「……言わないで」

「なんで?」

「気にしてるから恥ずかしいもん……」

「恥ずかしがることないと思うけどなぁ~穂乃花ちゃんが美味しそうに食べるところ見るの好きだし」

「でも……こんな体型だし……」


穂乃花が大きく膨らんだお腹を触る。


「これ以上太ったら優に嫌われると思うと……」

「あんなに穂乃花が大好きな馬鹿男がそれくらいで嫌いになるわけないでしょ」


美咲が断言する。


「もしそれで嫌いになったら私がビンタしてあげるから」

「私はドロップキックしてあげる!」

「そこまでしなくていいよ……」

「はっくしょん!」


優が車内でくしゃみをする。


「どうした優?風邪か?」

「いや、急に寒気がして……」

「大丈夫か?」

「大丈夫大丈夫!」



バスは天王寺駅前に到着した。


「それでは班は梅田、難波、天王寺の中から予め決めた場所に移動してください」


生徒たちが移動していく。


「早く動物園行こう!」

「……先にご飯にした方がいいかも」

「なんで?」


美咲が向こうを見つめているので千秋も見ると食べ物を想像してのほほんとしている穂乃花の姿があった。


「たこ焼きが一個……五個……十個……」

「じゃあ腹ごしらえしてから行こっか!」

「やったぁ!」


穂乃花は嬉しそうに小さく跳ねながら、すでにたこ焼きの匂いを探して鼻をくんくんと動かしている。

その様子に、美咲も千秋も思わず笑ってしまう。


「近くに有名なたこ焼き屋さんがあるって、先生が言ってたよね」

「うん、歩いて5分くらいらしいよ」


「たこ焼き〜たこ焼き〜♪」


穂乃花がご機嫌に鼻歌を歌いながら先頭を歩く。


「穂乃花ったら食べ物のことになるとすぐ元気なるんだから」

「だって食べたかったもん!楽しみだなぁ~!」



一方、優たちは大阪城を訪れていた。


「すげぇな!天守閣!」

「清水寺は紅葉が綺麗だったけど大阪城は街並みが綺麗だな」

「あぁ!」


天守閣を下りると旭がスマホで大阪の観光名所を調べる。


「次は道頓堀だっけ?どうやって行くんだ?」

「地下鉄で難波までだろ」

「じゃあそこまで向かうかぁ~」



「たこ焼き買ってきたよ~!」


千秋がやってくると穂乃花が目を光らせる。


「早く食べたい!」

「皆で食べよう?」


穂乃花がたこ焼きをパクッと口に入れる。


「美味しい~!」

「本当に外がカリッとしていて中がトロッとしてる!」

「ソースが凄く合うね」


穂乃花が次々とたこ焼きを口に入れていく。


「ちょっと穂乃花……太るの気にしてたんじゃないの?」

「でも……美味しいから……」

「ほどほどにね」


全員たこ焼きを食べ終わると立ち上がった。


「じゃあ行こっか動物園!」

「うん!」



その後、優たちは道頓堀で昼食、穂乃花たちは天王寺動物園を満喫し、修学旅行も終わりの時間が近づいてきていた。

生徒全員が新大阪駅に集合し、新幹線に乗車。

皆疲れたのかほとんどの生徒が眠っていた。

東京駅に到着し、解散すると優と穂乃花が再会した。


「優~!」


穂乃花が抱きつくと優は優しく受け取める。


「帰ろうか」

「うん!」


穂乃花は嬉しそうに優と手を繋ぐ。


「いいなぁ~優君。穂乃花ちゃん私といる時より楽しそうな顔してる……」


千秋が羨ましそうに見つめる。


「当たり前でしょ。恋人なんだから」

「美咲ちゃん。私たちも手繋いで帰ろう?」

「なんであんたと手繋がないといけないのよ」


美咲が歩き始める。


「ま、待ってよ!」


千秋は美咲の背中を追いかけた。



優と穂乃花は帰りの電車でお互い修学旅行について語り合う。


「……それでまたたこ焼き食べちゃった」

「おいおい太るぞ……大丈夫か?」

「これ以上うちが太ると嫌いになっちゃう?」

「そんなわけないだろ。ただ太りすぎは体にもよくないんだから」

「そっか……これからは気をつけるね」


穂乃花が優の肩に寄る。


「優……」

「なんだ?」

「あんまり二人でいることできなかったね」

「そうだな」

「楽しかったけど……優とも関西を巡りたかったな……」

「……じゃあまた今度行こうよ。お互い大人になったら」

「うん!」


二人なら行き先がどこでもきっと楽しめる。そう思った。



第二部:完




[あとがき]

読んでいただきありがとうございます!この58話で第二部完結です!

次の59話から優と穂乃花の過去編に入ります。

幼少期の二人はどんな日常を過ごしていたのか……お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ