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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第二部

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第57話 マシュマロ彼女と修学旅行(奈良観光後編)

時間が経ち、生徒たちが奈良公園に集合する。


「ではこれからキャンプ場に移動するのでバスに乗車してください」


学年主任の指示で生徒たちがバスに乗車していく。

移動中、車内で美咲が嬉しそうな顔をしていた。


「美咲何かあったの?」

「え?」

「何か嬉しそうな顔してるから」

「別に……」


そう言いながらも嬉しそうな表情が崩れない。


「気になるなぁ~」

「それよりこの後はキャンプ場でカレー作りとレクリエーションでしょ?」

「楽しみだね!」

「千秋が楽しみそうだけど……今は寝てるわね」

「あんだけ鹿さんに囲まれたら疲れるよね」

「ねぇ……山城とは会えているの?」

「会ってるけど……あんまり喋ってない……」

「そう……」


穂乃花は優に会いたくて仕方なかった。



キャンプ場に着くと、生徒たちは班ごとに分かれた。


「では皆さんにはこれから用意された材料を使ってカレーを作ってもらいます。インストラクターの指示に従って協力して作ってください」

「「はい!」」


優たちはインストラクターの指示に従いながらカレーを作っていく。


「では切った野菜を鍋に入れてください」

「わかりました」


優が鍋に切った野菜を入れる。


「咲人。火加減はどうだ?」

「順調」

「よし。じゃあ炒めるか」


優が木べらで野菜を炒めていく。


「今日暑いな」

「カレー作ってるし風がないからな」

「咲人。タオル取ってくれ」

「あぁ」


咲人が優にタオルを渡す。


「旭は?」

「向こうでご飯炊いてる」

「あっちも楽しそうだな」

「優……一つ聞きたいことがあるんだけどさ」

「なんだ?」

「雪宮と恋人になって変わったことってあるのか?」

「えっ……」


思わず咲人の顔を見る。


「珍しいな。咲人がそんなこと聞くなんて……」

「そうか?」

「咲人って恋愛に関心なさそうだったから」

「興味ないけど恋人になれてから優が元気だから気になっただけだ」

「なるほどねぇ……」

「で?どうなんだ?」

「普段はいつも通りだよ。朝叩き起こされて、お昼一緒に食べて、放課後お互い頑張って……恋人になっても特に変わったことはない。

でも幼馴染として過ごす日々と恋人になって過ごす日々は楽しさもそれに対する気持ちも大きく変わった気がする」

「ふ~ん……そうか」

「もしかして咲人……好きな人でもできたか?」

「別にそんなんじゃねぇよ。ただ……」

「ただ……?」

「……手止めてないで早く混ぜろ」

「咲人が聞いてきたんだろ⁉」


二人を見て羨ましい……という言葉は優に言えなかった。



全ての班がカレーを完成させ、夕食の時間になった。


「美味しい!」

「穂乃花ちゃんが作ったカレー美味しいね!」

「ちーちゃんがご飯作ったからだよ」

「ちょっと。私もお肉と野菜炒めたんだけど?」


穂乃花たちが美味しそうにカレーを食べる。


「お店や家で食べるカレーとキャンプで作るカレーって味が全然違うね!」

「まずご飯が違うからね」

「きっと皆で頑張って作ったからだよ!」


優たちもカレーを食べる。


「どうだ?俺の作ったご飯は?」

「美味しいよ!さすが旭!」

「だろ?咲人は?」

「美味い」

「それはよかった!」


生徒たちは自分たちが作ったカレーに大絶賛。全ての班が完食した。


「「ごちそうさまでした!」」



それからクラスごとに分かれてレクリエーションが始まった。

優のクラスは体育館でドッジボールだ。


「よっしゃぁ!覚悟しろ優!」


旭が思いっきりボールを投げると優がそれをキャッチする。


「やったな旭」


優は旭に狙いを定める。


「やべ……」


旭は後ずさりするがもう遅い。優の投球を避けることができず、アウトになった。


「クソ~!優強ぇ!」


旭はそのまま外野へ移動した。



一方、穂乃花のクラスは剣道場で卓球をしていた。


「わっ!」


千秋は球に反応できず得点されてしまった。


「これでゲームセットね」

「美咲ちゃん強すぎるよ~」

「中学の時は卓球部だったからね」

「穂乃花ちゃん!私とやろ~!」

「うちは下手だから……」

「いいじゃん!私も下手だから!」

「折角だしやったら?」

「じゃあ……」


穂乃花は美咲からラケットと球を受け取ると打つ体制に入る。


「いくよ」


球を上に浮かせて打つ―――だが……スカッと失敗した。


「……」

「だ、大丈夫!もう一回できるから!」

「う、うん……」


今度こそ……穂乃花は球を上に浮かせて打つ―――スカッ……


「……」

「……私からやるね」

「お願い……」



レクリエーションが終わり、入浴が終わるとあっという間に就寝時間になった。


「明日で終わりかぁ……残念だな」

「2泊3日だからな」

「最後まで楽しもうぜ」

「そうだな!おやすみ!」

「おやすみ」


部屋を消灯させると優たちはベッドに入る。


(明日は穂乃花と話せたらいいな……)


一方、穂乃花は眠れず、目を開けていた。美咲と千秋はぐっすり眠っている。

今日も楽しかったけど……心が満たされていない感じがする。


(優に会いたい……)



(旭と咲人はぐっすり眠ってるな……)


優はベッドから出てペットボトルの水を飲む。


(バスで結構寝たせいか眠れないなぁ……ココアでも買いに行くか……)


部屋を出ようとするとドアをノックする音が聞こえる。


(やべ……先生か?)


ベッドに戻ろうとすると聞き覚えのある声がした。


「優……起きてる?」

「え?」


ドアを開けると穂乃花が立っていた。


「どうした穂乃花?」

「……」


何も言わずに穂乃花にギュッと抱きしめられた。


「……!」

「優……会いたかった……」

「……俺も」

「一緒に寝ていい?」

「……いいよ」


二人が同じベッドに入るとお互いドキドキする。


「優……ギューして……」

「……それって今だけか?」

「どういうこと?」

「抱き枕で朝までがいいんだけど……」

「えぇ……お腹触られるの恥ずかしい……」

「ダメ?」

「……いいよ」


優が穂乃花を抱きしめる。


「ねぇ……」

「何?」

「いいよって言ったけどお腹揉んでいいとは言ってないよ」

「こんなに柔らかいの揉まないと損だろ」

「ダメだよぉ……」


お互い寝るまで時間かかった。

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