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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第二部

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第52話 マシュマロ彼女の楽しみと不安

新学期が始まり、二年生が体育館に集まっていた。


「学年集会って……何やるんだ?」

「もしかして誰かやらかしたか?」

「それで全員呼ばれたらだるいだけだぞ……」


ざわざわするなか、学年主任がステージに立つ。


「全員整列」


学生たちが一瞬で黙り、整列する。


「着席」


そう言うと全員席に座る。


「皆さん夏休みを満喫したと思いますが勉強は忘れていませんか?サボらずに復習しておかないと成績が落ちてしまいますよ?」


今日もうるさい説教か……全員そう思っている。


「さて、そういう指摘は置いておいて皆さんもうすぐ何が始まるかわかりますか?体育祭、文化祭……それもありますが二年生にはもう一つ大きな行事がありますよね?」


体育館がざわっとする。


「そう。毎年秋にある二年生限定宿泊行事『修学旅行』です」


ざわざわが止まらない。


「皆さん落ち着いてください。行先をお伝えしましょう。行先は……」


体育館のスクリーンにバンッ!と表示される。伏見稲荷大社、東大寺、通天閣……


「今年の行先は京都、奈良、大阪です」


学生たちがうおおおおお!と叫ぶ。


「静かに!」


学年主任の怒号で一気に静まる。


「詳細はホームルームでしおりを配布するのでそちらを……」


美咲は嬉しそうな顔をしていた。


(奈良……もしかしたらあの人に会えるかも……)


美咲は大和のことを思い浮かべていた。



帰り道、優と穂乃花は修学旅行について話していた。


「楽しみだね!修学旅行!」

「あぁ。俺は関西に行くの初めてだ」

「うちは久しぶりだな~」

「そっか。穂乃花は大阪出身だもんな」

「うん!早く食べたいなぁ~たこ焼き、お好み焼き、宇治抹茶……」


穂乃花が想像するだけでよだれが垂れる。


「そんなこと言ってたらお腹空くぞ。食いしん坊」

「食いしん坊じゃないもん!」

「こんなによだれ垂らしてるのに?」


優がハンカチで穂乃花の口を拭く。


「だって……食べたいもん……」

「そういうところ可愛くて好きだよ」

「もう……」


穂乃花が恥ずかしそうに頬を膨らませる。


「でも優と一緒に回ることできないんだよね……」

「クラス違うからな。でもホテルで会えるだろ」

「そうだけど……」


穂乃花の寂しそうな表情に優は気づかなかった。



ホームルームで穂乃花のクラスは修学旅行の班を決めようとしていた。


「美咲!一緒の班になろ!」

「いいけどどうする?最低三人でしょ?」

「じゃあ誘いたい人がいるんだけどいい?」

「誰?」

「えっと……」


名前を言おうとすると後ろから誰かが穂乃花を抱きしめる。


「ねぇねぇ穂乃花ちゃん!一緒の班になろう~?」

「ちーちゃん……」


天浜千秋てんのはまちあきがニッコリと穂乃花に微笑む。


「まさか千秋?」

「うん。いいかな?」

「えーっ……」


美咲が嫌そうな顔をする。


「美咲ちゃん!仲良くしよう?」

「……穂乃花。悪いけど千秋は無理」

「えぇ⁉なんでそんなこと言うの?」

「私、あんたみたいな天真爛漫な女子は大嫌いなの」

「じゃあこの機会に好きになってもらうように努力するね!」

「だから……」


美咲が言おうとしたタイミングでチャイムが鳴る。


「じゃあ今話してるグループで決定でいいな?」

「ちょっと先生!」

「美咲ちゃんよろしく!」

「最悪……」

(これ……大丈夫かな?)


穂乃花は修学旅行に不安を抱えていた。

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