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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第二部

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第41話 マシュマロ幼馴染との復縁

朝7時になり、部屋にアラームが響く。優は手を伸ばしてアラームを止めた。


「ふわぁ~……珍しく自分で起きれた」


優は着替えてリビングに向かった。


「おはよう~」

「えっ⁉優がこの時間に起きるなんて……今日は大雨だわ!」

「言い過ぎだろ……」


優は歯磨きをして朝食を食べる。


「最近穂乃花ちゃんが来ないけど何かあったの?」

「体調崩してるらしい」

「それは心配ね……」


朝食を食べ終わると、靴を履いて家を出る。


「いってきます」

「いってらっしゃい」


優は学校に向かって歩く。


(今日も晴れてるなぁ……)


あの一件から数日経った。

紗也華は一週間の停学と反省文の提出処分となった。

噂も和夫のおかげで払拭され、信じていた部員や後輩から謝られた。


(穂乃花は大丈夫かな?)


穂乃花とは未だに会えていない。

家にも行っていないから体調がどうなっているのかもわからない。


(今日来てくれたら嬉しいんだけどな……)


優が校門を通ると穂乃花を見つけた。


「穂乃花!」


声に気づいた穂乃花が優の顔を見ると逃げるように校舎に入っていく。


「待てよ!」


追いかけるが、姿を見失った。


(なんで避けるんだよ……)


そう思うが、とりあえず来てくれたことにホッとした。



「知らない⁉」


休み時間、優は穂乃花のクラスを訪ねたが穂乃花は教室に居なかった。


「トイレじゃない?」

「そうか……じゃあ次の休み時間に来るわ」


次の休み時間。


「居ない?」

「トイレじゃない?」

「また?」

「女子だから色々あるの!」


美咲が優の頭を叩く。


「じゃあ次の休み時間俺のクラスに来るように伝えてくれ」

「わかった」


次の休み時間。


(来ない……もうすぐチャイム鳴るぞ?)


「優。誰か待ってるのか?」

「穂乃花だよ!」

「何か用があるのか?」

「会いたいんだよ!」

「多分来ないんじゃないか?」

「なんで?」


咲人が読んでいた本を閉じる。


「雪宮に勘違いされて別れを告げられた。でもそれが勘違いと理解した今、どう顔を合わせようか分からないんだろ?」

「別に気にしなくていいのに……」

「言った本人は気にするんだよ」

「そっか……」


チャイムが鳴り、先生が入って来ると優は心を切り替えた。



放課後、優はイライラしながら教室を出た。

理由は昼休みに穂乃花に会えなかったことや大雨の影響で部活がなくなったからだ。


(本当に大雨になってるじゃねぇか)


このまま穂乃花の家に行こう。そうすれば絶対話せる。

校舎を出ようとすると穂乃花が空を見上げていた。


「どうしよう……傘忘れちゃった……」


優が声をかける。


「穂乃花」

「……!優……」

「俺の傘に入……」


優が言う前に穂乃花は大雨のなかを走っていく。


「待てよ穂乃花!」


優は傘をさして追いかける。


「はぁ……はぁ……」

「待て!」


優が追いつき、穂乃花の手を掴む。


「はぁ……はぁ……ずっと会いたかったんだぞ」

「……」


穂乃花が涙を流す。


「穂乃花?」

「もう……うちは優に会う資格はないよ……」

「なんでそんなこと言うんだよ」

「わかってたのに……優がうち以外の人を好きにならないって……一番わかってたのに……信じれなかった……」

「……あのことは誰だって取り乱すよ。だから穂乃花は悪くない」

「でも……」

「俺が悪かった。ごめん穂乃花……」


優が頭を下げる。それを見て穂乃花は母親から言われた優の伝言を思い出す。


『穂乃花を傷つけてごめん。でも信じてほしい。俺が好きなのは穂乃花だけだ。穂乃花以外の女の子と俺は付き合わない。

今は信じてもらえないかもしれないけど必ずそれを証明するから待っててほしい』


「……優。顔を上げて」


優が顔を上げると穂乃花が泣きながら抱きついてきた。


「うちもごめん!優を信じれなくて……」

「いいよ」

「別れようって言ったけど……優がよかったらもう一度恋人になってくれる?」

「もちろん」


優が穂乃花の頭を撫でる。


「優ごめんね……」


穂乃花がぐすんぐすんと泣く。


「あの……わかったから……離れてくれ。制服ビショビショだから」

「あっ!ごめん!」


穂乃花は離れるが既に優の制服はびしょ濡れになっていた。


「穂乃花もびしょ濡れだな。俺の家に来いよ。シャワーと着替え貸してあげるからさ」

「いいの?」

「あぁ。ほら入れよ」


穂乃花は優の傘の下に入る。


「優」

「何?」

「大好き……」

「……!俺も大好きだよ」


二人は相合傘で優の家に向かった。

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