表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第二部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/94

第34話 マシュマロ彼女の恋敵(後編)

「好きです。付き合ってください!」


突然の告白に周囲が固まる。


「えっと……俺、付き合ってる人がいるから……」

「そう……ですか」

「うん。ごめんね」


落ち込んだと思いきや、紗也華はすぐ笑顔になった。


「いえ!私の方こそいきなり告白してすみません!これからはマネージャーとしてよろしくお願いします!」

「う、うん……」

「それでは失礼します!」


紗也華が帰っていく。


「まさか山城が告白されるなんて……紗也華ちゃん見る目ないわね」

「どういう意味だよ」

「穂乃花は大丈夫?」

「う、うん。ちょっとびっくりしたけど……」


穂乃花は無理して明るく振る舞っている気がする。それもそうだろう。

彼氏がいきなり告白されたんだから。


「山城。ないと思うけど穂乃花以外の女の子と付き合ったら許さないよ」

「んなことしねぇよ。俺は穂乃花に一途だから」

「だったらいいけど……穂乃花。行こう?」

「う、うん……」


穂乃花が美咲についていく。


(まさか秋風先輩の妹に告白されるなんて……思いもしなかったな)


一方、紗也華は電車の車内でスマホの画面を見つめていた。

画面には優が映っている。


(まさか彼女いるなんて思わなかったなぁ……まぁイケメンなら当然か)


紗也華はスマホをポケットに直す。


(初めて振られたな……)



数日後の部活で監督から招集された。


「今日から新しくマネージャーになった秋風紗也華さんだ」

「秋風紗也華です。よろしくお願いします」


紗也華が頭を下げると部員たちがざわつく。


「あの人が秋風先輩の妹?超可愛いじゃん!」

「入学式では新入生代表だったらしいぞ」

「兄弟揃って美顔だな~」

「マネージャーの仕事は濱野が教えてあげてくれるか?」

「わかりました」

「じゃあ練習開始。わかっていると思うが彼女を困らせないようにな」

「はい!」


部員たちが一斉にグラウンドに散る。


「じゃあ紗也華ちゃん。ついてきてくれる?」

「はい!」

「穂乃花。お願いね」

「うん」


美咲と紗也華は体育倉庫に移動する。


「ここにボールがあってそこにラインマーカーがあるからを試合や練習がある時はその前に引くの」

「なるほど……」

「あとは水筒に水を入れたり、練習試合の記録、部員のサポートなどが私たちの仕事」

「わかりました」

「じゃあ次は給水所に案内するわね」


二人が給水所に向かって歩いていると美咲が口を開いた。


「ところでどうして山城のことが好きになったの?」

「え?」

「言えないなら別にいいけど」

「いえ……実は一目惚れなんです。お兄ちゃんが卒業試合後の記念写真を見て……」

「ふ~ん」

「どうして聞いたんですか?」

「気になっただけ。あんなダメ男を好きになるの珍しいから」

「ダメ男なんですか?そうは見えませんけど」

「部活ではね。それ以外はダメ要素全開。よく穂乃花はあんな男好きでいられるわね」

「え?山城先輩の彼女って雪宮先輩なんですか?」

「そうよ」


紗也華がグラウンドの方を向くと練習を応援する穂乃花が見える。


「……」

「紗也華ちゃん?」

「はい!すぐに行きます!」



「ただいま~」

「おかえり」


帰ってきた紗也華を空が出迎える。


「どうだった?野球部のマネージャーは?」

「大変だよ~」

「そうだろうな」

「とりあえず宿題するからご飯できたら言って」

「了解」


紗也華が部屋に入るとベッドに転がる。


(彼女って雪宮先輩だったんだ……)


練習終わりに楽しそうに話す優と穂乃花を思い浮かべていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ