表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第一部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/94

Interlude マシュマロ彼女の兄

今回は第29話『マシュマロ彼女とシスコン兄貴』の前日譚です。




「ただいま~」


東吾は帰宅すると部屋の電気をつける。


(明日は大学休みだし、風呂入ってゲームするか~)


そう思っているとスマホから着信音が鳴る。


『もしもしお兄ちゃん?』

「おぉ~!穂乃花~!」


東吾のテンションが上がる。


「久しぶりだな~!どうした?」

『実はお兄ちゃんに伝えたいことがあって……』

「なんだ?」


東吾は期待を膨らませる。


『実はうち……彼氏ができたんだ』

「か……れ……し?」


彼氏……かれし……karesi……何それ?


『お父さんとお母さんに言ったら喜んでくれてさ』

「そうか……」


穂乃花もそんな年か……あんなに小さかった穂乃花に彼氏が……

思わず東吾が涙ぐむ。


「う……うぅ……」

『ちょっとお兄ちゃん泣いてるの?』


寂しいけど、穂乃花が幸せなら……いいか。


「おめでとう。ちなみに相手はどんな人なんだ?」

『それがね……優なの!』

「そうかそうか。優……待って。優って山城優じゃないよな?」

『それ以外に優はいないでしょ?』


東吾は怒りのあまり、燃え上がった。


(ふざけるな~!なんでお前みたいなクソガキが穂乃花と付き合うんだ~!)


東吾が優を敵視するのは理由があった。



―――「穂乃花!お兄ちゃんと砂場で遊ぼうか?」

「やった!」


東吾と穂乃花が砂場で遊んでいると優がやってきた。


「穂乃花!」

「優!優も遊びに来たの?」

「うん!一緒に遊ぼう?」

「いいよ!お兄ちゃん。優と遊んでもいい?」

「え……あ……うん」


穂乃花は嬉しそうに優の方に走っていく。


(あ、あのガキ……俺の穂乃花を奪いやがって……)


それからも優と会う機会が何度もあり、その度に穂乃花は優と遊んでいた。



―――(よりにもよってあのクソガキが穂乃花と付き合うなんて……)

『それでお兄ちゃんも喜んでくれる?』

「ダメだ。クソガキとは今すぐ別れろ」

『なんで?』

「あいつは俺と穂乃花の仲を邪魔しようとする不届き者だからだ」

『優はそんな人じゃないよ?』

「だって!俺が穂乃花と遊ぼうとすると絶対あいつがいたじゃないか!」


東吾が泣きながら訴える。


『小さい頃の話じゃん。それにお兄ちゃんも優と遊んでたくせに』

「あれはクソガキがしつこかったから仕方なく遊んだんだよ!」

『お兄ちゃん……私の幸せを願ってくれないの?』

「う……」


そうだ。反対する理由が俺の我儘じゃないか。それ以外に反対する理由は……


「……クソガキといて楽しいか?」

『うん。すごく』

「そっか。まぁ……穂乃花が幸せなら俺はそれを尊重する」

「やった!ありがとうお兄ちゃん!じゃあね!』


電話が終わると東吾は布団に籠った。


(でも穂乃花の彼氏がクソガキなのが腹立つ~!帰省した時にボコボコにしてやる~!)


東吾は今度の休みに帰省することを決めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ