表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第一部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/94

第32話 マシュマロ彼女とお花見

春休みに入り、野球部は夏の甲子園出場に向けて練習していた。


「はぁ……はぁ……」


部員たちがランニングするのを美咲と穂乃花が見つめる。


「練習頑張ってるね」

「春のセンバツに出場できなかったからね」

「甲子園……行けるかな」

「行けるよ。絶対」


穂乃花はピッチング練習をする優を見つめる。


(初詣でお願いしたもん。きっと大丈夫)


「もうすぐ二年生か~。進級する実感ないなぁ~」

「後輩ができるし、どれくらいの一年生が野球部が入ってくるかな?」

「これ以上部員が増えたら私たち死んじゃうよ。マネージャー増えないかなぁ~」

「もしかしたら入ってくるかもしれないね」



「終わった~」


優が地面に座り、水筒に入った水を飲む。


「お疲れ様」

「お疲れ。今日は早く帰れて嬉しいよ」


今日は春休み期間で唯一の午前のみの練習。

毎日夜まで学校で練習するので疲労が溜まる。

そのため、午前のみの練習はかなり嬉しい。


「それなんだけど……ちょっとうちに付き合ってくれる?」

「デートか?いいけど……」

「ありがとう!早く行こう!」


一体どこに行くのだろうか?



「着いた!」

「ここって……」


着いた場所には満開の桜が何本も咲いており、多くの家族が木の下でお花見をしていた。


「優とお花見したくてさ」

「いいけど昼食ないだろ?」

「ふふん。待ってて」


穂乃花がリュックから大きな何かが入った風呂敷を取り出した。


「じゃ~ん!お弁当作ってきました!」


穂乃花が風呂敷から弁当箱を出すと蓋を開ける。


「どう?」

「すごいな。これ全部穂乃花が作ったのか?」

「半分ぐらいはお母さんが作ってくれた」

「それでもすごいな……」


優は穂乃花の手料理の上手さに感心する。


「好きなの取っていいよ」


穂乃花が優に取り皿を渡す。


「ありがとう。いただきます」


優は弁当から食べ物を取っていく。


「美味しい」

「よかった。ちなみにその玉子焼きはうちが作ったんだよ?」

「すごいな。さすが穂乃花だな」

「えへへ。褒めても何も出ないよ?」


穂乃花もご飯を食べる。


「桜……綺麗だね」

「あぁ……」


風が吹き、桜の花びらが舞う。その一つが穂乃花の髪に落ちる。


「穂乃花。花びらが……」

「何?」


穂乃花がこっちを向くと、優はドキッとする。


「やっぱり……可愛いな……」

「え?」


優は穂乃花にキスをする。

穂乃花は突然の出来事にドキッとする。


「花びら……髪に付いてた」

「じゃあキスする必要ないじゃん……」

「嫌……だったか?」

「嫌……じゃない」


二人はドキドキしながら昼食を食べた。



あれから数日経ち、入学式の日になった。


「新入生の人は自分のクラスを確認してその教室に移動してくださ~い」


在校生が誘導する。


「なぁ。あの子めちゃくちゃ可愛くないか?」

「あぁ?どの子だよ?」

「ほら、校門の前に立っているあの子だよ」

「どれどれ?……っちゃ可愛い!」


在校生たちが見惚れていた美少女はスマホを見つめていた。

スマホの画面には優が映っている。


「やっと会える……私の王子様♡」


スマホをポケットにしまうと校舎に向かって歩き始めた。


第一部:完


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ