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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第一部
19/90

第19話 マシュマロ彼女と文化祭デート

「優。あれ食べたい!」


穂乃花が指をさした所にフランクフルトの店がある。


「じゃああれ行くか」


教室に入ると空が客にフランクフルトを渡していた。


「ありがとうございました~。おっ!山城君と穂乃花ちゃんじゃん!」

「体育祭ぶりですね。先輩」

「二人共買いに来てくれたの?」

「はい。穂乃花が食いしん坊なので」

「食いしん坊じゃないもん!」

「アハハ!二人はやっぱり仲良いね」


空はフランクフルトを二本用意する。


「料金はいらないから」

「えっ⁉でも……」

「付き合ったんだろ?僕からのお祝いだ。それに……いや、何でもない」


山城君に敵わないと分かっていたという言葉を飲み込む。


「僕のことは気にしないで」

「ありがとうございます!」



「美~味し~い!」


穂乃花がフランクフルトを食べて目を輝かせる。


「本当に美味しそうに食べるよな」

「だって美味しいんだもん!」

「次はどこ行く?」

「ポップコーンがいい!」

「食べ物ばっかだな……」


その後、優は穂乃花とポップコーンやえびせんべい、たこ焼きを食べた。


「美味しかった~!」

「もう食えない……」

「じゃあそろそろゲームの出し物行こっか!」


次に優と穂乃花が訪れたのは射的だ。


「さぁ!まだ当たりは残ってるよ!真ん中に二回当てるとギフトカード一万円分!」

「おりゃ~!」


生徒たちが射的に挑戦するがなかなか真ん中に当てることができる人はいない。


「優いけそう?」

「俺に任せろ」


優がライフルを構えて、撃つと真ん中に当たる。


(あと一回……)


優は再び構えて撃つと真ん中に当たった。


「お、大当たり!ギフトカード一万円分です!」

「おぉぉぉぉ!」


周りから拍手される。


「優すごいね!」

「これ穂乃花にやるよ」


優が穂乃花にギフトカードを渡す。


「受け取れないよ!優が苦労して当てたやつなのに……」

「別に欲しいものないからさ。俺が持ってても無駄になるから」

「あ、ありがとう」


穂乃花がギフトカードを受け取る。


(これで優へのプレゼントでも買おうかな……)



「そろそろ軽音楽部のライブが始まるらしいぞ」

「じゃあ行こうか!」


優と穂乃花が体育館に移動すると軽音楽部がステージに立っていた。


「皆!今日は来てくれてありがとう!俺たちが文化祭のために練習した曲を披露するぜ!」


周りから歓声が上がる。


「それじゃあ行くぜ!」


ドラムを叩くリズムからギターの演奏が始まる。

そしてボーカルが歌い始める。

優が穂乃花のほうを見るとステージに集中していた。

サビの部分に入ると観客が盛り上がる。

大盛況の中、ライブが終了した。



「凄かったね!ライブ!」

「あぁ」

「文化祭ももう終わりか……あっという間だな……」

「散々食べただろ」

「そうだけど……」


穂乃花は物足りなさそうな表情をしている。


「もうすぐ校外学習だろ?」

「そうだった!楽しみ!」


穂乃花がすぐ明るくなる。


「ねぇ……校外学習でもデート……する?」

「!」


穂乃花がつぶらな瞳で優を見つめる。する?じゃなくてしたいんだろうな……


「でも校外学習はクラス別の班活動だぞ?」

「えっ⁉噓⁉」


穂乃花がしょんぼりする。


「だから終わった後でいいだろ?」

「うん!」


ピンポンパンポン!


『これにて光星学園文化祭を終了します。生徒の皆さんは自分のクラスに戻り、後片付けをしてください』


「だってさ。戻ろうか」

「うん!」


優と穂乃花は手を繋いで、教室に戻った。

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