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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第一部
17/91

第17話 マシュマロ彼女がご来店です。

文化祭が始まり、校舎は多くの生徒で賑わっている。


「豪華景品が当たる射的いかがですか!」

「フランクフルト一本200円で販売中!」

「体育館で軽音楽部のライブが12時開幕です!絶対来てください!」


校舎で自分のクラスや部活の出し物の宣伝をする人がいる。


(優のクラス楽しみだな~)


穂乃花が優のクラスを訪れる。


「いらっしゃ~せ~!一名様ご来店です!」


旭がテンションを上げる。


(すごく居酒屋っぽい雰囲気だ……)


「よぉ穂乃花。来てくれたんだ」

「優。店員姿、似合ってるよ」


優は三角巾とエプロンを着けて、さながら店員の姿になっている。


「じゃあこちらの席どうぞ」

「うん」


優が案内した席に座る。


「ご注文が決まりましたらお呼びください」

「は~い!」


どれにしようかな?焼き鳥、焼き魚、唐揚げ……メニューがちゃんと居酒屋だ。

お酒ないけど……


「すみません!」

「は~い!ただいま伺います!」


旭が伝票を持ってやって来る。


「焼き鳥とポテトサラダとオレンジジュースをください」

「かしこまりました!ところでお客様……」

「はい?」


旭がこっそり穂乃花に話しかける。


「優と付き合ってるって本当?」

「本当だよ」

「じゃあ優とキスしたの?」

「えっと……」


穂乃花が戸惑っていると優が旭を引っ張って行く。


「焼き鳥焦げるぞ。仕事しろ」

「あぁ待って!穂乃花ちゃんあとで教えてね!」

「あはは……」



少し時間が経つと、優が穂乃花の注文を持ってやって来た。


「お待たせしました。焼き鳥とポテトサラダとオレンジジュースです」

「ありがとう!」


「ところで穂乃花……」

「何?」


「旭に何言われたんだ?」

「え?」


「嫌なことだったらあいつしばくから」

「ううん!別に大したことじゃないから」


「そうか?なら良いけど……」

「それよりいつデートできる?」


「あと一時間ぐらい動けないかな……ごめんな」

「大丈夫!それまで楽しんでるから!」


「終わったら連絡するから」

「うん!」


優が離れると、穂乃花は手を合わせる。


「いただきます」


穂乃花は焼き鳥を食べる。


(美味しい~!たれ最高~!)


穂乃花が焼き鳥をバクバク食べる。優はこっそりその写真を撮った。


(この画面あとで待ち受けにしよう)



(美味しすぎておかわりしちゃった)


皿にはたくさんの串刺しがある。


「穂乃花食べ終わったか?」


優がやって来る。


「うん!美味しかった!」

「だってよ。旭」


旭が焼き鳥を作りながら答える。


「よかった!今度賄いをもらったら分けてあげるよ」

「やった!」


穂乃花が嬉しそうだ。


「来てくれてありがとな」

「うん!デート楽しみにしてるから!」


穂乃花が嬉しそうに去って行く。


(よほど美味しかったんだろうな~)



(うちのクラスはどれだけ人来てくれてるかな?)


教室前の廊下には多くの男子生徒が並んでいる。


(すごい人だ……)


驚いていると客を見送ったメイド姿の美咲と目が合う。


「穂乃花!ちょうどよかった。人が来すぎてメイドが足りないの!着替えてきて!」

「えぇ⁉」

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