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マシュマロが好き  作者: 鵲三笠
第一部
16/90

第16話 マシュマロ彼女を文化祭デートに誘う

もうすぐ始まる文化祭に向けてホームルームではクラスの出し物を決めていた。


「ゲームにしようぜ!」

「いや食べ物販売にしたら儲かるだろ」

「メイド喫茶とかいいんじゃないか?」

「嫌よ!喜ぶの男子だけじゃない!」

「お前ら早く決めてくれ……」


担任が揉めるクラスメイトを見て呆れている。


(穂乃花のクラスは何やるんだろ?)



部活の休憩時間、優は穂乃花に話しかけた。


「穂乃花のクラスは文化祭何するの?」

「うちのクラスはメイド喫茶だよ」

「え?」


優は思わず持っていた水筒を落とす。


「優?水筒落としたよ」

「あ、あぁ……」


優は落とした水筒を拾う。


「ほ、穂乃花も……メ、メイドになるのか?」

「うちはやらないよ?食べ物の購入と準備作業だけ」

「そっか……」


穂乃花のメイド姿見たかったな……


「優のクラスは何やるの?」

「まだ決まってない。ゲームか食べ物か」

「食べ物だったら行きたい!」

「穂乃花は食いしん坊だもんな」

「食いしん坊じゃないもん」

「いい加減認めろよ……」



翌日のホームルームでクラスの出し物が決まった。


「出し物は居酒屋(酒なし)に決定な」

「酒なしって居酒屋じゃないじゃん……」

「じゃあ居酒屋風飲食店でいいか?」

「長ぇ……」


口論の末、居酒屋(酒なし)に決まった。


「では役割についてだが……」

「居酒屋だったら俺に任せろ!」


クラスの陽キャ筆頭の追分旭(おいわけあさひ)が手を挙げる。


「俺は居酒屋でバイトしてるんだ!ってことで俺が店長で問題ないよな?」

「おぉ!さすが旭!」

「まぁ追分君がやるなら大丈夫じゃない?」

「じゃあ追分がリーダーでいいか?」

「先生!リーダーではなく店長って言ってください!」

「では次に買い出しと準備作業、掃除担当を……」

「先生無視しないでくださいよ……」


しょぼんとする旭に優が声をかける。


「落ち込むなよ旭。当日は頼むぞ」

「優~!わかってくれるのはお前だけだ!」



食堂で穂乃花と食べている時に優は文化祭の出し物の話をした。


「優のクラスは居酒屋なんだ」

「酒出さないけどな」

「行ってみたい!」

「なぁ穂乃花」

「何?」

「文化祭……一緒に回らないか?」

「!……優の奢り?」

「なんでだよ。誰かさんのせいでもう金ねぇよ」

「冗談だって!嬉しいな。優とデート……」

「!!!」


デート……そうか。そうとも捉えれるな。


「まぁ……そうだな……」

「優照れてる?」

「て、照れてねぇよ」

「優の顔真っ赤になってる!」


こういう時はからかいやがって……


「でも俺、店員担当だからあんまり回れないけどそれでもいいか?」

「うん!優と一緒にいれるだけで嬉しいから大丈夫!」


あぁ……可愛いなぁ……

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