年始
塾講師の年末年始なんてあってないようなものだ。12月30日まで授業をして早ければ1月2日からすでに講義は始まる。帰省なんてゆっくりしている暇もなく、実家に帰るのもお盆くらいなもんだった。
実家に帰れない分、元日は午前中から飲んでいた。白ワインにビールに焼酎。昼寝もした。夕方に起きて適当な夕食にした。風呂に入りまたそれから飲んだ。明日の準備に景気づけの嗜みだった。まどろみが千鳥足になって行く。それでようやく寝ようと言う気になる。お茶を沸かして飲む。酔いが少し醒める。電気毛布が十分温まった布団に入る。これが他でもないこういう生き方なのだ。