第1章、ひよ菜姫の学園生活
(オーディン様とメイドが話し合っている頃、ひよ菜様は)
ブロロロ「はぁー、涼しい、やっぱり登校は車が一番だよね」
「ひよ菜様、シートベルトをしてくれたのは、いいのですが、寝そべらないでもらえますか?」
「えー、別にいいでしょ、学園では、優等生を演じているんだから、自車の中くらいは好きにさせてよー」
「・・・はぁー、分かりましたよ、ひよ菜様、着きましたよ、ひよ菜様」
「はぁー、今日も今日とて優等生を演じますか」
「いってらっしゃいませ、ひよ菜様」
ガチャ、スタ、タッタッタ「皆、おはよー」
「ひよ菜様、おはようございます」
「ひよ菜様―」
「やっぱり、亭が付くところの姫様は格が違うね」
周りからひよ菜様コールを受けつつ昇降口へ向かった
「はぁー、毎朝これだから、疲れるんだよ」
「おはよー、ひよ菜、朝から人気者だね」
「茶化さないでよ、しかも呼び捨て、まぁいいけど、心を許してる夏穂なら」
「毎朝来るたびに周りから、注目される、羨ましいねぇ」
「何言ってんだか、疲れるだけだよ」
「非公式のファンクラブまであるって噂だよ」
「えー、もう勘弁してよ、優等生、演じるだけでも疲れるのに、ファンクラブってそんなに私って・・・」
「可愛いって事じゃないの、会員証と会員番号まであるし」
「ん、そ、それってまさか、夏穂もなの」
「そう、私もひよ菜のファンクラブ会員番号6番だよ」
「・・・・マジ」
「うん、マジ」
「友まで入っているなんてー逃げ場ないじゃん」
「それより、どうするの今度の男子校との交流会」
「出てもいいけど、正直、恋とか全く興味ないんだよね」
「いい王子様なんて、おとぎ話の中だけだよね」
「それねー、言えてる」
「はぁ、交流会かぁ、強制主席とかめんどくさいー」