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フィフェティのランチタイムと、姫崎家の晩御飯②
姫崎兄妹が登校している間、テーブルにセットしておいたインスタントの飲み物は自由に手を付けてよいと、フィフェティは言われていた。感想。コーヒーは苦かったようで、一杯をどうにかこうにか堪えて飲んでもう手をつけないことにした。どちらかといえば、緑茶がラワタで日常的に飲んでいるお茶の種類に似ていた。とりわけ紅茶はラワタにもない味わいで気に入ったようだ。
ちなみに、お昼は姫崎見から言いつけを順守し、長い針と短い針が十二のところに重なってから合掌をして、いただきますをしました。
その晩の姫崎家のメニューは、オムライス、ポテトサラダにヨーグルトを混ぜたサラダ、オニオンスープだった。姫崎妙は好物が三つも並ぶとは思っていなかったようで、着席の際に鼻歌なぞをした。本人は自覚していてなかったようだが。




