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【第一桜】

幼稚園の頃,楽しい事があったら柚木可奈は

大きな桜を見上げた。

そしていつもお喋りをしていた。

そんな事が続いていたある日の事ー、、

可奈は小学校に転校する事になったのだ。

理由は父の仕事の都合で、、、

と言っておけばいいだろう。


「桜さん、、さようなら」


(さようなら)


可奈には桜がそう言っているように聞こえたのだった。


「ねぇ、可奈?転校するって言ってもね、、

  小学校がちがくなるだけなんだよ。

 少し離れたところにいくだけだから、この桜いつでも見れるよ」


「ほんとうに!!またお喋りしてもいいの?」


「うん、いいんだよ」


可奈は凄く元気よくなり,桜さんとまたお喋りができるのなら

転校しても良いと思った。


ー。

そして入学の時が来る。

転校しなければここには,何人か幼稚園で作った友達がいたはずなのに。

1年生だがこんな事も考えていたのだ。

入学式が終わると可奈の目についたのは、、


「ぁ、、桜さんだ」


そう言い,可奈は桜のほうに向かった。


「あのねー、、桜さん。私、、誰とも話さなかったよ。

  話せなかったの。」

(・・・)


やっぱり、、桜は返事を返してくれない。

前の大好きな桜さんだったら話してくれたのに、、、

それでも可奈は一生懸命声をかけた。


「本当はね、、前の場所に戻りたいんだ。」

(・・・)


それでもやっぱり桜は答えてくれない。

可奈は不機嫌そうに母親の元へと駈け寄ったのだった。





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