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梅雨の合間の網谷ひかり

作者: あくと

 生まれつき盲目の、私。


 光なんて見えもしないのに、”ひかり”と名付けられたことで親を恨んでいた、私。


 りゅーじと出会って、人生が変わった。


 ***


 りゅーじとは、どういうわけだか不思議な出会いをして、不思議な経緯を経て、何故だか結婚して、もう子どもまでいる。娘は2人とも晴眼者で、私は慌てふためく日々が続いている。


 私にツイキャスで『花ちゃん』という新しい名前をくれたりゅーじは、私に『網谷』という新しい苗字をくれた。そして、月子と星子の姉妹はすくすくと育っている。きっと、私の()()()()()()ところでりゅーじが気を配ってくれているからだろう。月子も星子も何の問題も起こさず、来年には小学生だ。りゅーじは相変わらず自宅で仕事をしている。パソコンに疎い私には、何の仕事だかよくわからない。でも、私が花の名前を知ることのできるアプリを開発したのは、りゅーじだった。


 ***


 今日は久しぶりに梅雨の合間の晴れ模様だそうだ。月子と星子とりゅーじと4人で、近くの公園まで散歩に行こう。私は、りゅーじが作ったアプリで、父親が出資をしたアプリで、公園の花の名前を娘たちに教えるのだ。

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