※Ⅴ章で新たに登場したキャラクターと薔薇トリビア
■フィーユ
ストーク属の女性で、鶴のような翼と尾羽を持つ
燃えるように赤い髪とエメラルドグリーンに輝く瞳をしている
色白で細面かつ痩せ型だが、声は人一倍大きい
本業はガラス職人だが、慈善団体を手伝っている
資産家から寄付を募っては、窓の無い家に無償で窓を設ける運動を行なっている
実家が宝石商を営んでる関係で、貴金属の鑑定も出来る
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■薔薇トリビア
ここからはリクエストにお応えして、薔薇にまつわる雑学を少しだけお話ししましょう。
・基本的な使い方
観賞用が一般的ですが、精油や蒸留水は香りがよく、リラックス効果もあることから、香水やアロマテラピー使われます。
また、花弁や実を乾燥させてハーブティーとしたり、砂糖漬けにしたりして、食用に使われる品種もあります。ビタミンが豊富ですから、美容効果も期待できます。綺麗の味方だと言えるでしょう。
・薔薇の魅力
薔薇は古くはギルガメシュ叙事詩にも登場するほど、人類とは縁の深い植物です。
古代ギリシャでは、愛の女神アフロディタと関係づけられ、かのクレオパトラも、カエサルを歓待する際に薔薇を多用したと伝えられています。
花の女王と呼ばれるだけあって、その美しさから多くの人々を魅了してきたのですね。
・花言葉
誰かに想いを伝えたい時、はっきり言葉にするよりも、花に気持ちを込めて渡す方が奥ゆかしく、ロマンチックですよね。
薔薇を送る際、本数や色、さらには部位や鮮度によっても意味が変わっているので、よくよく気を付けないといけないのですが、すべてに触れていると紙幅がいくらあっても足りませんので、代表的な意味だけをまとめましょう。
全般:「愛」「美」
アフロディタの神話も相まって、この言葉がイメージされるようです。
紫色:「誇り」「気品」「尊敬」
薔薇の花の色は、一般的な赤、ピンク、白の他にも、作中に登場する紫や、オレンジ、イエロー、さらには緑や青といった珍しい色もあります。
一本:「一目惚れ」
二本:「世界は二人だけ」
三本:「愛しています」
十二本:「付き合ってください」
中略しましたが、十二本までは恋愛に関係する花言葉がついています。ただし、それ以降には例外もありますので、注意が必要です。
十三本:「永遠の友情」
十五本:「ごめんなさい」
十七本:「絶望的な愛」
十九本:「忍耐と期待」
本数によっては、ネガティブな言葉がつけられているのです。必ずしもポジティブでロマンチックな言葉とは限らないところも、女王の気まぐれさを表しているような気がしますね。
さて。はたしてニースは何を考え、黙々と紫薔薇を育てているのでしょうか。
そのあたりのことも気にしつつ、このあとの物語をお楽しみいただければ幸いです。




