13.東の盗賊調査 救出(3)
俺は、井戸に戻って「次は気絶している奴だ。」
もうほぼ治療が出来てるけど、洗ってないので汚い。
魔法で治療後、魔法で体と髪を洗って乾かす。
顔は、魔法で水を近くにおいて俺が洗ってあげる。
そのまま、魔法で隣の部屋のベッドまで連れて行き、クシェルに任せる。
この子は10分ほどで完了した。
「次は、今も血が出てるようなケガしている奴はいるか?」
「いえ。。」
ばらばらと、全員が血が出るようなケガしてない事を意思表示する。
「じゃあ、骨折してるやつから来てくれ。」
足を折ってしまっている子が立ち上がり、こっちに向かってくる。
魔法で持ち上げて、俺の隣に寝かせる。
「きゃ!」
何も言わずに持ち上げたので驚いたようだ。
治癒をかけると、足が折れたあと変な形で癒着してしまっていたようだ。
その為、歩けなくなってしまったという事だろう。
癒着をはずし、再度きれいに足の骨が動かせるようにつなぎ直す。
かなり痛かっただろうが、それは仕方ないとあきらめてもらおう。
打撲なども完治させて、
「歩いてみろ。」
「。。歩けます。。」
「よし。じゃあ、洗ってしまうぞ。」
洗いもしてから、奥の部屋に行ってもらう。
さすがに1時間近くかかってしまった。
これで3人か。。あと9人か。。これは明日までかかるな。。
部屋に行って、中にいるやつらに、交代で寝てもいい事を伝えておく。
戻って来て、次の子だ。
こんな感じで、残り9人をこなしたら6時間ほどかかった。
もうそろそろ朝だな。
「やっと終わった。。」
部屋に行って、起きてる人達に机の方に集まってもらう。
「俺は少しここを離れる。それほどかからずに戻って来る予定だが、
その時には服は全員分用意しておく。
あと、全員に話しておいた方がいいんだろうが、とりあえず先に説明だけしておく、
後で起きたら説明してあげてください。」
「はい。」
「まずは、アイカの町の冒険者ギルドからの依頼で、盗賊団の討伐が行われる事になった。
俺はその依頼を受けたメンバーでハルトと言う。
偵察を担当していたのだが、状況的に見て救出だけでも行う必要があると判断して、
先に動いたって訳だ。
今日中に、討伐隊は1つ目の宿場に付き、明日には盗賊団の討伐が行われるだろう。」
女の人達の顔は、喜色に染まり、声を掛け合い喜んでいる。
「俺が戻って来たら、それぞれから盗賊の情報や、戻る場所を聞いて帰れるようにしてやるので、
それまでここで少しでも体力を回復しておいてほしい。」
「魔法使い様。ありがとうございます。」
女の人達は一斉に、土下座体勢に入り地面に頭をこすりつけながら、俺に感謝の言葉を話した。
「あと、ここに食料をおいておくので好きに食べてくれ。」
俺は、机の上に、パンとナシをおいておく。
「では、行って来るんで寝ててくれ。」
「はい。」
俺は、この部屋の奥にもう一つ小さな部屋を作成し、入って来た入り口を埋めて塞ぐ。
そして、家につながってる亜空間の入り口を作り家に帰る。
時間的には朝の4時頃かな。
アリスの寝てるベッドにもぐりこんで俺はどっと疲れた体を休ませる為に寝る。
俺が起きたのは、10時頃だった。
みんな気を使って起こさなようにしてくれたんだな。
もう、ブラントさんも出発してるだろうな。
今日は、買い物してから盗賊に地下部屋の子達の所に行って事情聴取だな。
まずは、みんなに挨拶と状況の説明をする。
その後、解体済みを回収して、解体が必要な獲物を置いて、
熟成終わったのを回収して新たに熟成するものを吊るす。
町に移動して、服屋で中古の麻の服を10着と、下着なんかも10着ほど買っておいて、
女の人達のいる地下部屋に移動する。
少し余剰が欲しくってね。
これからも、こんな感じの事が起きそうな予感してるし、在庫抱えても亜空間に入れておけるから。
俺が地下部屋についた時には、ある程度事情説明も終わっていたのか、
全員が起きていて俺の話を聞く体制で待っていた。
「まずは、服を手に入れて来たので、着てない人は着てほしい。」
「ありがとうございます。」
「まず、昨日起きていた人には話したが、現在盗賊の討伐隊が向かっている。
俺も、その討伐隊の一員だ。
偵察の任務を任されているハルトと言う。
偵察任務のみなので本来は、救出は任務外だけど、いろんな事情で先に救出した。」
事情とは、盗賊だと思って突っ込んだら囚われの人達だったという俺の誤解なのだが。。
「後は、あなた達の今後についてだが、帰る所がある人は、そのまま解放しようと思ってます。
帰る所が無い人については、アイカ町に入る時に、冒険者ギルドのギルドマスター宛てに
話をすれば通してくれるようにしておく。
もちろん、冒険者ギルドで事情を聞かれるとは思うが悪い扱いはされないはずだ。」
俺は、全員の顔を一通り眺める。
「盗賊の情報を少し知りたいと思ってるので、知ってる事を話してほしい。」
「はい。」
まとめるとこんな感じだ。
今回の盗賊のリーダーは、ちゃんとリーダーだそうだ。
2年以上前から、盗賊団を率いていたみたいで、冒険者ギルドに行っては、
食えないような冒険者の勧誘をしていたらしい。
襲撃の時にだけ、手助けをして副業のようにやっている奴も多かったんだけど、
今回はそういう奴も含めて全員来てたらしい。
2か月ほど前に、町にいたメンバーが刺客に襲撃され、半数を殺されたそうだ。
その後にもメンバーが狙われる可能性があり、危険なので全員でここに移ってきたらしい。
ただ、刺客が子供の姿をした悪魔だったようで、呪いをかけられたそうだ。
逃げ出す時に、自分達の事を漏らさないように呪いにかかった奴は、殺してきたという事だそうだ。
俺にびびって逃げてたのか。。
という事は、町でのやり方と一緒のやり方で、アジト襲ったので。。逃げるな。
って考えてサーチしてみると、盗賊達は移動を始めていた。
向かっている方向は。。。1つ目の宿場だな。
そっちに向かってる分には問題ないか。。もうちょっと様子を見ておこう。




